2番人気以内の成績が良好

過去10年の単勝人気別成績を見ると、2番人気以内だった20頭のうち15頭が3着以内に入っている。上位人気馬は馬券に絡む可能性が高いとみるべきだろう。〔表1〕

好走が多いのはキャリア2戦の馬

過去10年の出走馬の通算出走数別成績を見ると、3着以内馬30頭はいずれもキャリア4戦以内だった。また、勝利数・連対数・3着以内数ともにキャリア2戦の馬が最多である。キャリア2戦前後の馬を重視するのがよさそうだ。〔表2〕

1枠から5枠の馬が中心

阪神競馬場で行われた年（2015年から2023年）における枠番別成績を見ると、3着以内馬27頭のうち21頭を1枠から5枠の馬が占めていた。内から真ん中あたりの枠に入った馬を高く評価したい。〔表3〕

前走の距離が明暗を分けそう

過去10年の前走の距離別成績を見ると、3着以内馬30頭のうち23頭を前走が芝1600メートルもしくは芝1600メートル超だった馬が占めている。なお、2021年以降の過去4年に限ると、芝1600メートル未満だった馬は〔0・0・1・23〕（3着内率4.2%）、1600メートルだった馬は〔3・2・2・20〕（3着内率25.9%）、1600メートル超だった馬は〔1・2・1・7〕（3着内率36.4%）である。近年の傾向からも、前走の距離が今回と同じか今回より長かった馬を重視したい。〔表4〕

枠番や前走の内容が重要

2017年以降に阪神競馬場で行われた年（2017年から2023年）における優勝馬7頭は、いずれも枠番が1枠から5枠、かつ前走の4コーナー通過順が2番手か3番手だった。まずは枠順や前走のレースぶりで絞り込むべきだろう。なお、この7頭は前走の着順が1着だった点、前走の単勝人気が2番人気以内だった点も共通している。ちなみに、京都競馬場で行われた昨年の優勝馬アドマイヤズームも、枠番が1枠、かつ前走の4コーナー通過順が2番手、前走の着順が1着、前走の単勝人気が2番人気だった。〔表5〕

（伊吹　雅也）