今週の注目レース

マイルチャンピオンシップ(GⅠ)

京都競馬場 1600メートル(芝・外)定量 3歳以上オープン

出走馬情報

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ジャンタルマンタル

牡4歳

調教師:高野友和(栗東)

  • 父:Palace Malice
  • 母:インディアマントゥアナ
  • 母の父:Wilburn
ここに注目!

2歳時の朝日杯フューチュリティS、3歳時のNHKマイルC、4歳となった今年の安田記念と、3年連続でJRAのマイルGⅠを制覇。秋初戦の富士Sは1番人気で2着に敗れたが、大舞台で反撃を期す。

デビューから3連勝で一昨年の朝日杯フューチュリティSを制覇。昨年の皐月賞は3着に敗れるも、続くNHKマイルCでGⅠ2勝目を挙げた。同年秋には香港マイル(G1・芝1600メートル)で海外に初挑戦するも13着。そこから休養を挟み、6か月ぶりだった今年の安田記念を快勝し、3年連続でGⅠタイトルを手にした。秋初戦となった前走の富士Sは59キログラムの斤量を背負って2着と、改めて地力を証明。国内の芝マイル戦は5戦4勝、2着1回と崩れておらず、2020年グランアレグリア以来となる安田記念、マイルチャンピオンシップの同年制覇を狙う。

ソウルラッシュ

牡7歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:エターナルブーケ
  • 母の父:マンハッタンカフェ
ここに注目!

当レースは4年連続の参戦。2022年は4着、2023年は2着と徐々に着順を上げ、昨年にGⅠ初制覇を飾った。今年のドバイターフ(G1・UAE・芝1800メートル)では香港のスターホース・ロマンチックウォリアーを撃破し、充実期を迎えている。

3歳暮れにマイル路線へ転向して素質が開花。特に昨年以降、国内外のGⅠ・G1計5レースで〔2・1・2・0〕と、全て3着以内を確保している。3年連続の出走だった昨年のマイルチャンピオンシップは2馬身1/2差の快勝で、念願のGⅠ初制覇。今年春のドバイターフ(G1・UAE)ではロマンチックウォリアーに競り勝ち、海外G1制覇を飾った。秋初戦の富士Sは3着に敗れたが、昨年も富士S2着から巻き返してのV。実戦を使いながら良化するタイプで、今回も休み明け初戦を経て気配は確実に上向いている。マイルチャンピオンシップ連覇なら2020年、2021年のグランアレグリア以来となる。

アスコリピチェーノ

牝4歳

調教師:黒岩陽一(美浦)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:アスコルティ
  • 母の父:Danehill Dancer
ここに注目!

今年春のヴィクトリアマイルでGⅠ2勝目を挙げたマイル女王。前走のジャックルマロワ賞(G1・フランス・芝1600メートル)は6着と結果を出せなかったが、国内のレースでは7戦して全て連対を果たしている。

一昨年6月のデビューから3連勝で阪神ジュベナイルフィリーズを制し、GⅠ初勝利を飾った。昨年春も桜花賞2着、NHKマイルC2着とマイルGⅠで連対。他世代との初対戦だった京成杯オータムHを1分30秒8の好タイムで快勝した。そこからオーストラリア、サウジアラビアと海外遠征し、サウジアラビアでは1351ターフスプリント(G2・芝1351メートル)を勝利。帰国初戦だった今年のヴィクトリアマイルでは後方から差し切ってGⅠ2勝目を挙げた。その後は再び海を渡り、ここは帰国初戦になるが、実績のある条件で巻き返しを期す。

ドックランズ

牡5歳

調教師:H.ユースタス(イギリス)

  • 父:Massaat
  • 母:Icky Woo
  • 母の父:Mark of Esteem
ここに注目!

今年のクイーンアンS(G1・イギリス・芝1600メートル)は4頭のG1勝ち馬を下しての勝利。ここ2戦もマイルのG1であまり差のないところまで追い上げた。ただ、クイーンアンSやここ2戦は直線レース。右回りのG1では2戦(香港マイルとサセックスS)してともに凡走しており、右回りへの対応がポイントになる。

G1初挑戦となった昨年6月のクイーンアンS(イギリス・芝1600メートル)で勝ったチャリン(のちにマイルチャンピオンシップに出走して5着。昨年のヨーロッパ最優秀古馬)から2馬身1/4差の2着に好走。しかしその後はイギリス、オーストラリア、香港でG1を計4走して全て5着以下と、精彩を欠いてシーズンを終えた。今年もリステッドで2着、G3で3着と連敗スタートとなったが、6月のクイーンアンS(G1・イギリス)では後方から鋭く伸びて、前年の愛2000ギニー勝ち馬ロザリオンとの接戦をハナ差で制して優勝。重賞初制覇をG1で飾った。そこからは7月のサセックスS(G1・イギリス・芝1600メートル)こそ後方のまま5着だったが、8月のジャックルマロワ賞(G1・フランス・芝1600メートル)では中団から伸びて、勝ち馬から約1馬身差の4着。そして前走10月のクイーンエリザベスⅡ世S(G1・イギリス・芝1600メートル)も後方から差し脚を伸ばして、勝ち馬から約1馬身3/4差の4着に入った。

チェルヴィニア

牝4歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:チェッキーノ
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

昨年のオークス、秋華賞を制した二冠牝馬。久々のマイル戦だった今年6月のしらさぎSでは、牝馬で57キログラムの斤量を背負って2着に入った。2023年のアルテミスSを勝っており、マイルの距離でもGⅠ制覇を狙う。

2歳時の一昨年にアルテミスSで重賞初制覇。昨年初戦の桜花賞は13着に敗れたが、オークスと秋華賞を勝ち、牝馬二冠を達成した。続くジャパンカップでも世界の強豪相手に小差の4着。今年4月のドバイシーマクラシック(G1・UAE・芝2410メートル)で海外に初遠征するも、6着に敗れた。帰国初戦には久々となるマイル重賞のしらさぎSを選択。57キログラムの斤量を背負いながら2着に食い込み、改めて能力の高さを証明した。秋初戦となった前走の毎日王冠は伸び切れず7着に敗れたが、休み明けを使って上昇ムード。改めてのマイル起用でGⅠタイトルを増やしたい。

ガイアフォース

牡6歳

調教師:杉山晴紀(栗東)

  • 父:キタサンブラック
  • 母:ナターレ
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

秋初戦の富士Sで約3年1か月ぶりの勝利をゲット。マイルGⅠは昨年のフェブラリーS、今年の安田記念と、芝・ダートの両方で惜しい2着がある。久々の勝利の勢いに乗って念願のGⅠタイトル獲得なるか、注目だ。

2022年のセントライト記念で重賞初制覇。続く菊花賞では1番人気に支持されるも8着に敗れた。翌2023年からは距離を短縮してマイル戦にも出走。安田記念では4着に健闘すると、昨年のフェブラリーSで2着。今年の安田記念でも2着と、芝・ダートの二刀流でGⅠタイトルにあと少しのところまできている。秋初戦だった前走の富士Sは2番手から抜け出し、ジャンタルマンタルやソウルラッシュなど実力マイラーを完封して重賞2勝目をゲット。6歳秋を迎えたキタサンブラック産駒がさらに充実ムード。GⅠ初制覇の期待感は高まっている。

レーベンスティール

牡5歳

調教師:田中博康(美浦)

  • 父:リアルスティール
  • 母:トウカイライフ
  • 母の父:トウカイテイオー
ここに注目!

前走の毎日王冠で重賞4勝目を挙げた。全6勝の距離内訳は、1800メートルで4勝、2200メートルで2勝。キャリア唯一のマイル戦だった今年のしらさぎSでは7着に敗れており、距離克服が鍵となるだろう。

一昨年のセントライト記念で重賞初制覇を飾ると、昨年はエプソムCとオールカマーを制した。前走の毎日王冠を勝ち、3年連続での重賞Vを達成。ただ、GⅠ・G1では国内外で2戦してどちらも8着に敗れている。ここまでの全6勝は、東京と中山で3勝ずつと関東の競馬場でマーク。京都への遠征は今回が初めてとなり、マイル戦もキャリアで2走前のしらさぎSの1度しか経験していない。そのしらさぎSは阪神への遠征や59キログラムの負担重量も影響したのか、伸びを欠いて7着。2度目のマイル戦でスムーズに流れに乗ることができれば、前進が可能だろう。

オフトレイル

牡4歳

調教師:吉村圭司(栗東)

  • 父:Farhh
  • 母:Rose Trail
  • 母の父:Kingmambo
ここに注目!

前哨戦のスワンSは1分18秒9のコースレコード勝ち。昨年のラジオNIKKEI賞以来の重賞2勝目を挙げた。京都コースは7戦して〔3・3・1・0〕と全て3着以内に好走しており、GⅠでもチャンスがありそうだ。

キャリア15戦のうち12戦でメンバー中3位以内の上がり3ハロンタイム(推定)をマーク。マイル路線で屈指の切れ者だ。GⅠ初挑戦だった今年春の高松宮記念は短距離戦の速い流れに対応できず14着に敗れたが、2走前の関屋記念はコースレコード決着のクビ差2着(同着)に好走。前走のスワンSは鮮やかに差し切り、コースレコードをマークして重賞2勝目を挙げた。時計勝負に強いタイプで、開催終盤でも速いタイムでの決着が続く現在の京都の芝はもってこいの舞台。4歳秋を迎えて本格化したイギリス産馬が、持ち前の末脚を生かしてビッグタイトルをつかみ取る。

(外国馬=秋山 響(TPC)、日本馬=寺下 厚司)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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