幅広い人気の馬が狙える

過去10年の1番人気は勝率が20%、連対率が40%といまひとつ。3番人気以内の馬の信頼度は似たようなものなので、1番人気をことさら意識する必要はなさそうだ。6番人気以下の伏兵もよく馬券に絡んでいるので、穴を狙ってみるのも面白いだろう。〔表1〕

若さの4歳馬vs充実の5歳馬

過去10年で5歳馬が7勝を挙げ、4歳馬が3勝となっており、6歳以上の馬は勝っていない。3着内率では4歳と5歳がほぼ横並びで、6歳以上の馬は苦戦傾向が見てとれる。ちなみに6歳以上で馬券に絡んだ4頭のうち3頭にはGⅠ勝ち（海外G1含む）の実績があった。GⅠ勝ちのない6歳以上の馬は軽視できそうだ。〔表2〕

天皇賞（春）組と大阪杯組に注目

過去10年の3着以内馬の全てが前走で表にある9つのレースに出走していた。好走例が多いのが、前走で天皇賞（春）か大阪杯を使われていた馬。また、前走海外組ではドバイシーマクラシックだった馬の好走が多い。〔表3〕

8枠が5勝と大活躍

過去10年のうち、阪神競馬場で行われた9回の枠番別成績では、8枠に入った馬が5勝と大活躍している。偶然の偏りかもしれないが、8枠の馬は軽視禁物だろう。〔表4〕

春GⅠの好走馬が有力

過去6年の優勝馬は、いずれも前走が同年春のGⅠ（海外G1含む）で3着以内に入っていた。前走で好走していた馬はそれなりに集まるだろうが、GⅠ3着以内となれば、それなりに頭数は絞れるはず。勝ち馬選びに使ってもらいたいデータだ。〔表5〕

（姫園　淀仁）