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牝3歳
調教師:木村哲也(美浦)
デビューから6戦連続でメンバー中最速の上がり3ハロンタイム(いずれも推定)をマークした切れ者。日本ダービーでは同33秒2の末脚で5着に浮上した。唯一の3歳馬が、昨年のブレイディヴェーグに続く勝利を目指す。
昨年暮れのホープフルSは強烈な末脚で差し切り、GⅠ初制覇。今春も牡馬相手のクラシックに挑戦し、皐月賞が勝ち馬から0秒5差の6着、日本ダービーが同0秒7差の5着と、上位争いを続けた。秋初戦に選んだローズSでは、後方待機からメンバー中最速となる上がり3ハロン33秒1(推定)の末脚を発揮するも、差し届かず5着に敗れた。デビューから全てのレースでメンバー中最速の上がり3ハロンタイムをマーク。世代トップレベルの自慢の末脚は、年長馬相手のGⅠでも十分に通用するはずだ。今回のメンバーで唯一の3歳馬が、2つ目のビッグタイトル獲得を狙う。
牝4歳
調教師:竹内正洋(美浦)
3歳時は好結果を出せなかったが、前走の新潟記念で待望の重賞初制覇を飾った。振り返れば、2022年の阪神ジュベナイルフィリーズではリバティアイランドに続く2着に好走。GⅠレベルの素質は秘めている。
デビュー2戦目以降は全て重賞に出走。2022年の阪神ジュベナイルフィリーズでは、12番人気ながら力強く伸びて2着に好走した。昨年春の牝馬クラシックでも、桜花賞6着、オークス5着と世代上位の能力を証明。今年は3月の中山牝馬Sで3着に好走すると、前走の新潟記念で2番手からしぶとく粘って重賞初制覇を決めた。騎乗した木幡初也騎手は「いいところでリズム良く走れました。狭いところやタフな馬場コンディションもめげずに走ってくれます」と、ストロングポイントを挙げた。心身ともに充実ムードが漂うなか、昨年9着に敗れた本レースでリベンジに燃える。
牝5歳
調教師:高野友和(栗東)
2年前の秋華賞ではナミュール、スターズオンアースを抑えてV。その後は未勝利も、前走では6着ながら勝ち馬から0秒2差に粘り、復調をアピールした。2年前のエリザベス女王杯は2番人気で14着。そのリベンジも果たしたい。
祖母が2001年エリザベス女王杯2着のローズバドという良血馬で、3歳になりその素質が開花した。2022年フラワーCで重賞初制覇後、GⅠ初挑戦だったオークスでも2着に好走。秋は初戦の紫苑Sを勝ち、続く秋華賞でGⅠ初制覇を飾った。勢いに乗って挑んだエリザベス女王杯は2番人気に支持されるも14着に敗れ、その後は勝ち星を挙げられずにいる。前走のクイーンS(6着)後は放牧でリフレッシュ。栗東坂路での追い切りでは、2週前、1週前ともにラスト1ハロン11秒6の好時計をマークしており、復調気配が漂う。実力馬が久々のGⅠタイトル獲得に挑む。
牝5歳
調教師:池上昌和(美浦)
近2走は鋭い切れ味を発揮。久々の重賞だった前走の府中牝馬Sでは、勝ち馬ブレイディヴェーグと同じ上がり3ハロン32秒8(推定)をマークして2着に浮上した。末脚に磨きがかかっており、GⅠ初挑戦でもチャンスがありそうだ。
1番人気に支持された2022年のフラワーCはスタニングローズの3着。3歳時は牝馬三冠の舞台には立てなかったが、条件戦を使いながら力をつけてきた。今年8月の3勝クラス・新潟日報賞(新潟・芝1800メートル)を差し切り、オープンクラス入り。久々の重賞挑戦だった前走の府中牝馬Sでは、後方から鋭く伸び2着に浮上した。マークした上がり3ハロン32秒8(推定)のタイムは、昨年のエリザベス女王杯勝ち馬ブレイディヴェーグ(1着)と並ぶメンバー中最速タイだった。今の充実ぶりなら、初めてのGⅠ挑戦でもチャンスはありそうだ。
牝4歳
調教師:友道康夫(栗東)
昨年の牝馬三冠は桜花賞4着、オークス2着、秋華賞3着といずれも上位争い。その後のエリザベス女王杯では勝ち馬から0秒2差の3着に粘った。近走は不振続きだが、昨年秋にGⅠで好走した京都に戻って復活なるか、注目だ。
デビュー3戦目だった昨年のクイーンCで重賞初制覇。牝馬三冠は桜花賞4着、オークス2着、秋華賞3着と、世代トップレベルの能力を示した。その後も、他世代との初対戦だったエリザベス女王杯で3着に好走。有馬記念も勝ち馬ドウデュースから0秒7差の9着と、ハイレベルな相手に大きくは崩れなかった。今年の3戦は2桁着順に敗れているが、調教では変わらずいい動きを披露。10月31日の1週前追い切りでは、栗東CWコースでラスト2ハロン11秒3、11秒1の好時計をマークし、3頭併せで内から豪快に抜け出した。調教通りの走りができれば巻き返せるはずだ。
牝5歳
調教師:杉山佳明(栗東)
4月の福島牝馬Sで重賞初制覇を飾り、2走前は牡馬相手の小倉記念で2着に好走した。5歳を迎えて充実ムードが漂う一頭。GⅠは初挑戦となるが、立ち回りのうまさを生かすことができればチャンスはあるだろう。
条件戦で勝ち星を積み上げ、昨年2月にオープンクラス入り。重賞初挑戦だった4月の阪神牝馬Sは、9番人気の低評価ながら鋭く伸びて3着に好走した。その後も牝馬重賞で堅実に上位争いを演じ、今年の福島牝馬Sで待望の重賞初制覇。2走前の小倉記念では牡馬相手に2着に入り、地力強化をアピールした。秋初戦は2年連続で府中牝馬Sに出走。今年の結果は11着だったが、走破時計の1分45秒5は1年前より1秒1速かった。スッと好位につけられるレースセンスが武器。持ち味を発揮できれば、初めてのGⅠでも好勝負が可能だろう。
牝4歳
調教師:藤原英昭(栗東)
キャリア6戦全てで3着以内を確保。重賞に格上挑戦した6月のマーメイドSでも3着に食い込んだ。前走は新潟牝馬S(リステッド・新潟・芝2200メートル)に格上挑戦し、好位直後から伸びて差し切り勝ち。目下の勢いはGⅠの大舞台でも侮れない。
アイルランド生まれの外国産馬。デビューは3歳4月と遅かったが、いきなり既走馬相手に2着に好走した。2戦目で勝ち上がると、休養を挟みながら1勝クラス、2勝クラスを勝利。3連勝の勢いで臨んだマーメイドSは中団から鋭く伸びて3着と、格上挑戦に加えて初めての重賞というなかでメドの立つ走りを披露した。前走の新潟牝馬S(リステッド)は直線で差し切り、1番人気に応えて快勝。その前走を含め芝2200メートルは4戦して3勝、2着1回と相性がいい。間隔を空けながら使われており、キャリアはまだ6戦。今後の伸びしろも期待できそうだ。
(寺下 厚司)
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