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牡4歳
調教師:杉山晴紀(栗東)
5着に敗れた芝のメイクデビュー阪神(芝1600メートル)以外は8戦8連対。ポテンシャルの高さは疑いようがなく、重賞初挑戦の根岸Sも快勝した。ダートのマイル戦は初めてとなるが、素質の違いで突き抜けそうだ。
単勝オッズ1.2倍の1番人気に支持された前走のエニフS(リステッド・中京・ダート1400メートル)。いつものように好位で運び、ラストはメンバー中最速タイの上がり3ハロン35秒0(推定)を繰り出し、危なげなく6勝目を手にした。レース後、管理する杉山晴紀調教師は「(道中で)接触があり、3コーナー手前で折り合いを欠く場面もあったけど、よく勝ち切ってくれました」と愛馬を称えた。3走前・根岸Sで2馬身1/2差の快勝を飾り、その実力が重賞級であることは証明済み。先に見据える大舞台へ向け、ここも着実に勝利を積み重ねたい。馬名の由来は「皇帝+ハワイの神様の一人」。
牡5歳
調教師:小西一男(美浦)
2022年ユニコーンSで重賞初勝利を挙げ、早くから頭角を現した素質馬。今年に入ってマーチS3着、前走のエルムS1着と、充実ぶりが際立っている。立ち回りが安定しているだけに、ここも好勝負となる。
5番人気だった前走・エルムS。ゆったりとした流れでリズムをキープし、1番人気ドゥラエレーデをマークする位置で脚をためた。ラストは狭いスペースからスパッと抜け出し、ユニコーンS、名古屋グランプリ(JpnⅡ・名古屋・ダート2100メートル)に続く重賞3勝目を手にした。騎乗した横山和生騎手は「具合が良かったので自信を持って臨めました。流れをうまく読んでエスコートできました」と、納得の口ぶりだった。近走は1700メートル以上の距離を走っている馬で、ここは久々のマイル戦。それでも当舞台で2022年ユニコーンSを含む2勝を挙げており、心配はないだろう。馬名の由来は「冠名+父名より」。
牡4歳
調教師:伊藤圭三(美浦)
全4勝中3勝を東京・ダート1600メートルで挙げてオープンクラス入り。昇級後の近2戦も本舞台で、どちらも勝ち馬と小差の2着に好走している。得意条件なら、初挑戦の重賞でも楽しみのほうが大きい。
4番人気で挑んだ前走のグリーンチャンネルC(リステッド・東京・ダート1600メートル)。道中は中団インでじっと我慢し、直線は外から勝負へ。早めに馬群を抜け出し先頭に立ったが、最後はインをスルスルと運んだショウナンライシンに1/2馬身競り負けた。それでも、1番人気の実力馬ペリエール(3着)は4馬身離す好走。正攻法の競馬で確かな地力をアピールした。東京コースでの通算9戦のうち3着以内が実に7回。さらに、全4勝のうち3勝が東京・ダート1600メートルで、終盤までじっと脚をためる脚質と、広くて長い直線がマッチしている。馬名の由来は「冠名+ロックンロール音楽」。
牡4歳
調教師:黒岩陽一(美浦)
近親には2008年の皐月賞馬キャプテントゥーレ、2023年の天皇賞(春)で3着のシルヴァーソニックなどがいる。本馬は2023年ユニコーンSを優勝するなど、底力は本物。当舞台で〔2・1・2・1〕という適性の高さも強調できる。
約5か月ぶりの復帰戦でも1番人気に支持された前走のグリーンチャンネルC(リステッド・東京・ダート1600メートル)。大外16番枠から中団につけ、直線はスムーズに前を向けたが3着まで。最後で上位2頭に食らいつけなかったが、プラス22キログラムの馬体重も含め、久々の影響があったか。休み明けを使われた今回は、本領を発揮する場となりそうだ。2022年の全日本2歳優駿(JpnⅠ・川崎・ダート1600メートル、3着)ではデルマソトガケ(BCクラシック2着)と0秒2差の接戦を演じた実力馬。昨秋以降はやや調子を落としていたが、ここに来てまた走りの力強さが増してきた。馬名の由来は「フランスの地名より」。
牡4歳
調教師:池添学(栗東)
半兄ステラフィオーレ(父ロードカナロア)はJRAのダートで3勝をマーク。本馬もダートを力強くこなすパワフルな末脚が身上だ。今年の夏からグッと馬が成長した印象で、豪快な追い込みで目下2連勝中。脚質的に本舞台は合いそうだ。
1番人気に支持された前走の3勝クラス・JRA70年記念アニバーサリーS(中京・ダート1800メートル)。道中は中団でじっくり構えていたが、落馬した空馬に競りかけられる状況に。それでも冷静に自分のリズムを守り、直線は狙い澄ましたタイミングでスッと鋭伸。後続を大きく引き離した訳ではなかったとはいえ、着差以上に内容の濃い勝利だった。過去10年で、3勝クラス勝ち直後に武蔵野Sを勝利した馬はいないが、2015年のモーニンは3着を確保。勢いのままに翌年のフェブラリーSを優勝するまで出世した。本馬も初めてのマイルの流れに対応できれば、面白い存在となる。馬名の由来は「冠名+プラハの街にある丘」。
牡4歳
調教師:大竹正博(美浦)
大ベテランの柴田善臣騎手とコンビを組んだ近3戦で2勝、2着1回と力を出せるようになった。今回と同舞台の前走で見せた末脚は強烈。スムーズに脚を伸ばすことができれば、重賞でも上位争いが可能だろう。
11番人気の低評価を覆した前走のグリーンチャンネルC(リステッド・東京・ダート1600メートル)。道中は後方でじっと構え、直線はじわじわと進出。判断良く内ラチ沿いのスペースを伸びると、最後は先に抜け出していたタマモロックを1/2馬身差し切った。騎乗した柴田善臣騎手は「道中もいいリズムで、自分のストライドで走れていました。うまく(馬群を)さばくことができました」とコメント。気性に難しさを抱える馬だが、JRA現役最年長の柴田善臣騎手とのコンビ結成後はグッと走りが安定した。過去10年の武蔵野Sで、前走グリーンチャンネルC組が最多の3勝をマーク。今年の勝ち馬に要注目だ。馬名の由来は「冠名+雷震」。
牡5歳
調教師:藤岡健一(栗東)
父がアメリカの名馬カーリンという良血。父から立派な馬格を受け継ぎ、秘めるパワーはなかなかのものだ。4走前のオープン特別・アハルテケS(東京・ダート1600メートル)をV。その舞台に戻るここで見直したい。
7番人気の前走・シリウスSは、馬群から離れた最後方をポツンと追走。それでも直線は大外に持ち出して、メンバー中最速の上がり3ハロン36秒2(以下推定)をマークし、7着まで追い上げた。騎乗した北村友一騎手は「序盤からついて行けなかったけど、4コーナーで外に出したらいつものいい脚を使ってくれました」と振り返った。4走前のオープン特別・アハルテケSでは、ここで再戦するタマモロックを破ってV。当時もメンバー中最速となる上がり3ハロン34秒8の脚を使って勝利を手にした。前がやり合う展開になれば、本馬の強襲劇があっても驚けない。馬名の由来は「父を超えて。偉大な父を超えろの思いを込めて」。
(高木 翔平)
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