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牡3歳
調教師:加藤士津八(美浦)
3走前の弥生賞ディープインパクト記念で重賞制覇を飾り、2走前の皐月賞ではコースレコード決着のなかでクビ差の2着に入った世代屈指の実力馬。日本ダービー(6着)後は約3か月半の休養で英気を養い、注目の秋初戦を迎える。
2走前の皐月賞は、課題だったスタートを決めて中団を追走。メイショウタバル(17着)がハイペースの大逃げを打ち、離れた2番手以降は平均ペースという展開。前めから伸びた優勝馬のジャスティンミラノとは位置取りの差も出たが、直線では外から懸命に脚を伸ばしてクビ差の2着に好走した。前走の日本ダービーは、スタートで後手を踏み、レース序盤は後方待機策。スローペースのなか、向正面からジワッと押し上げて3コーナーで好位に取りつくと、直線でしぶとく脚を使っての6着ならレース内容は悪くない。今回のメンバーでは唯一の重賞ウイナーで、主役の座は譲れない。
牡3歳
調教師:武井亮(美浦)
3走前の京成杯でのちのダービー馬ダノンデサイルの2着に入り、2走前の皐月賞では4着に健闘して潜在能力の高さは証明済み。ひと夏を越えて心身ともに成長しており、今後のさらなる飛躍が期待される。
2走前の皐月賞は、脚をためて後方待機策。馬群が縦長になり、上位3頭とは位置取りの差も出たが、3コーナー過ぎから徐々に外へ出し、直線ではしぶとく差を詰めてコースレコード決着の0秒4差の4着に追い上げた。4番人気に推された前走の日本ダービーも、スッと控えて後方で折り合いに専念。スローペースで末脚不発の11着に敗れたが、最後までジワジワと脚を使っており、悲観するようなレース内容ではなかったはずだ。美浦トレーニング・センターに帰厩後は本レースに照準を合わせて熱心に乗り込んでおり、今回は真価が問われる一戦になりそうだ。
牡3歳
調教師:牧浦充徳(栗東)
昨年の朝日杯フューチュリティSでは、4コーナー17番手から猛然と追い上げて0秒1差の2着に好走。春のクラシックでも皐月賞7着、日本ダービー8着の成績を残しており、今回のメンバーなら地力上位と言える存在だ。
2走前の皐月賞は、スッと控えて向正面では最後方を追走。上位争いには加われなかったが、直線でメンバー中最速タイとなる上がり3ハロン33秒9(推定)の末脚を発揮して勝ち馬から0秒7差の7着まで追い上げており、レース内容は悪くなかった。前走の日本ダービーは、大外枠から果敢に先手を主張。スローペースに持ち込むと、直線でもしぶとい粘り腰を発揮して8着に踏みとどまり、見せ場は作った。昨年の朝日杯フューチュリティS2着の実績があり、先行・差し自在の脚質が持ち味。強敵にもまれた経験を生かして、念願の重賞タイトル獲得を狙う。
牡3歳
調教師:辻哲英(美浦)
前走のラジオNIKKEI賞(3着)後は2か月半の休養で成長を促して、帰厩後の追い切りでは美浦Wコースの自己ベストタイム(5ハロン)をマーク。全2勝を挙げる中山コースに替わり、前走以上のパフォーマンスが期待できそうだ。
2走前の1勝クラス・山藤賞(中山・芝2000メートル)は、6頭立ての少頭数で押し出されるようにハナへ立つと、マイペースの逃げ。抜群の手応えで直線を向き、上がり3ハロンを34秒7でまとめて1馬身差で勝利した。前走のラジオNIKKEI賞は、好スタートを決め、好位のインに収まって折り合いに専念。速めの流れで前に行った組には厳しい展開に思えたが、直線でしぶとく脚を伸ばして勝ち馬から0秒2差の3着に好走した。これまで3着以内を外さない堅実な成績を誇り、立ち回りのうまさもセールスポイント。菊花賞の前哨戦で好メンバーがそろったが、遜色のない競馬ができそうだ。
牡3歳
調教師:木村哲也(美浦)
デビュー2戦目でスプリングS(6着)に挑戦した期待馬で、前走の1勝クラス(新潟・芝2400メートル)を5馬身差で快勝。GⅠ馬ダノンファンタジー(父ディープインパクト)の半弟が軌道に乗った印象で、先々まで目が離せない。
2走前の1勝クラス(東京・芝2000メートル)は、スタートで後手を踏んだが、二の脚で挽回して中団を追走。スローペースの瞬発力勝負で勝ち馬に競り負けたが、4コーナー手前からジワッと押し上げ、直線もしっかり脚を伸ばして2着に入った。前走の1勝クラスは、スタートを決めて4番手で折り合いに専念。正攻法のレース運びから直線半ばで先頭に躍り出ると、後続を豪快に突き放して完勝した。心身ともに成長の余地を残しているが、レースを経験するごとにパフォーマンスを上げており、今後の活躍を占う意味でも重要な一戦になりそうだ。
牡3歳
調教師:藤原英昭(栗東)
デビュー戦からチークピーシーズを着用していたように気性面の幼さはあったが、キャリアを積むごとに競馬を覚えて、前走の1勝クラス(東京・芝1800メートル)を2馬身1/2差で快勝。重賞でも素質は引けを取らないだろう。
2走前のプリンシパルS(リステッド・東京・芝2000メートル)は未勝利を勝った直後の格上挑戦だったが、流れに乗って先行集団のインを追走。直線もそのまま内を突き、一度は先頭に並びかけて見せ場十分の3着に入った。前走の1勝クラスは、好スタートを決めて3番手のインをキープ。直線では馬場の中ほどに出し、残り300メートル付近で先頭に躍り出ると、後続を突き放して2勝目をマークした。重賞2勝のマキシマムドパリを母に持ち、2022年のセレクトセールにおいて1億4850万円(消費税込み)で取引された良血馬。まだまだ上が目指せる器だろう。
牡3歳
調教師:鹿戸雄一(美浦)
2走前のスプリングSで3着に入り、皐月賞(8着)にも駒を進めた実力馬。今回は約5か月の休み明けだが、帰厩後の調教では好調時と遜色のない動きを披露している。操縦性が高く、2200メートルへの距離延長にもすんなり対応できそうだ。
2走前のスプリングSは、好スタートを決めて好位のインを追走。スローペースでもスムーズに折り合い、直線でシックスペンスに突き放されたものの、しぶとく脚を伸ばして3着に好走した。前走の皐月賞は脚をためて後方のインを進み、直線でジワジワと差を詰めてコースレコード決着の0秒8差(8着)なら、レース内容は悪くない。騎乗した松山弘平騎手も「強い相手にいいレースができましたし、デビュー2戦目に乗った時と比べて成長を感じました。今後もさらに成長すると思います」と高評価を与えていた。強敵にもまれた前走の経験を糧に、上位進出を目指す。
牡3歳
調教師:松永幹夫(栗東)
重賞3勝を挙げた母ディアデラマドレに、父モーリスを配した血統背景は一級品。本馬も2度の重賞(スプリングS8着、ラジオNIKKEI賞6着)挑戦など、着実に経験値を積んでいる。もうひと皮むけても不思議はない。
2走前の1勝クラス(阪神・芝2000メートル)は、2番手で折り合いに専念。3コーナー手前でシルバーカレッジ(2着)が動いて緩急の激しい競馬になったが、リズムを崩さずに直線を向くと、ラスト100メートルで鮮やかに抜け出して2勝目をマークした。前走のラジオNIKKEI賞は、スッと控えて後方を追走。直線は最内を突いてジワジワと脚を伸ばすも6着に敗れた。ただ、騎乗した北村友一騎手は「以前より落ち着きがあり、操縦性が良くなっていました。これなら距離が延びてもいいと思います」と手応えをつかんだ様子。400メートルの距離延長がプラスに働けば、上位に食い込むシーンもありそうだ。
(京増 真臣)
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