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牡3歳
調教師:吉岡辰弥(栗東)
デビュー当初は2000メートルのレースに出走していたが、1600メートルに距離を短縮してからは3戦して2勝をマーク。この距離で切れ味が増しており、ここも鋭い末脚を発揮してくるだろう。
前走のNHKマイルCは7着に敗れたが、直線での進路取りなどスムーズなレース運びでなかったことも確か。厩舎スタッフも「不完全燃焼の競馬でした」と振り返った。前々走のアーリントンCでは、ゆったりとした流れだったとはいえメンバー中2位の上がり3ハロン32秒4(推定)をマークし、驚異的な瞬発力で勝利した。今回は初めての新潟競馬場でのレースとなるが、長い直線があれば持ち味を存分に生かせるだろう。「前走後は牧場ですぐに乗り出せたぐらいで、元気いっぱいです」と同スタッフ。仕切り直しの一戦となる。
牡3歳
調教師:古賀慎明(美浦)
デビューから8戦して全て5着以内に好走しており、クラスを問わずに安定した結果を残している。しかも、これは全て左回りコースでのものだ。今回の舞台でもきっちり力を出せるだろう。
デビュー2戦目の未勝利(2着)で、今回と同じ新潟・芝1600メートルでのレースを経験。続く未勝利(東京・芝1400メートル)で初勝利を挙げると、京王杯2歳Sでは0秒1差の2着に好走し、重賞初挑戦ながら通用する能力を発揮した。前々走のNHKマイルCでは、道中をインでジッと我慢し、直線は外に持ち出しながら加速。じりじりと脚を伸ばし続けて3着に好走した。1400メートルで全2勝を挙げている馬だが、前々走の競馬を見る限り、1600メートルも守備範囲だろう。3歳馬のため54キログラムの負担重量で出走できる点も強みと言えそうだ。
牡7歳
調教師:堀宣行(美浦)
前走の東京新聞杯で重賞初制覇。7歳とはいえ年齢的な衰えは感じられず、むしろ充実期と言っていいだろう。約6か月ぶりのレースとなるが、休み明けでも実績を残しており、引き続き好勝負が期待できそうだ。
昨年の関屋記念は後方からレースを進め、メンバー中最速タイの上がり3ハロン32秒8(推定)をマーク。6着とはいえ、勝ち馬から0秒5差で駆けており、重賞で通用する脚力を証明した。前走の東京新聞杯では、2着ウインカーネリアンに1馬身差をつける完勝で重賞初制覇。全6勝中4勝を東京競馬場で挙げており、同じ左回りの新潟競馬場でレースできる点は好材料となりそうだ。7月31日の1週前追い切りでは、美浦Wコースで5ハロン64秒0(ラスト1ハロン11秒1)を一杯に追われてマーク。併せ馬で2馬身ほど先着しており、万全の態勢が整えられている。
牡5歳
調教師:国枝栄(美浦)
初めてのGⅠ挑戦となった前走の安田記念は壁に跳ね返されて13着と大敗を喫したが、GⅢなら実力上位の存在。今が成長期と言えそうなだけに、ここは巻き返しを期待したいところだ。
昨年秋は3勝クラス・JRAアプリリリース記念(東京・ダート1600メートル)で、初めてのダートのレースに挑戦。見事に白星をゲットし、オープンクラス入りを決めた。今年に入ってからは再び芝に戻り、初戦となった3走前のニューイヤーS(リステッド・中山・芝1600メートル)は鋭い伸び脚を披露して1馬身差V。勢いに乗って臨んだ前々走のダービー卿チャレンジTで重賞初制覇と、5歳になり充実期を迎えたと言えるレースを続けている。叔父に重賞戦線で息の長い活躍を見せたメートルダールがいる血統背景からも、今後のさらなる活躍が見込めるだろう。
牝5歳
調教師:木村哲也(美浦)
デビュー2戦目のクイーンCで重賞初制覇を果たし、牝馬三冠にも皆勤賞で出走を果たした素質馬。全3勝中2勝を1600メートルのレースで挙げていることから、この距離は合っていると言えるだろう。
前走のオープン特別・メイS(東京・芝1800メートル)で、アタマ差とはいえ約2年3か月ぶりとなる久々の白星を挙げた。勝ち切れない面もあった馬だが、ゴール直前でもうひと伸びを見せ、きっちりと前をかわしたレースぶりは、今回に向けて弾みのつく内容だったと言えるだろう。7月31日の1週前追い切りでは、美浦Wコースで7ハロン97秒3(ラスト1ハロン11秒9)を馬なりでマーク。暑い時季でも順調に調教を積めている点は好感がもてる。母シュプリームギフトは5歳時に重賞で好走。血統背景を考えれば、本馬もここからさらなる飛躍を期待したいところだ。
牡5歳
調教師:辻野泰之(栗東)
半兄ソウルラッシュ(父ルーラーシップ)は、6歳となった今年のマイラーズCで重賞3勝目をマークしたように、息の長い活躍を見せている。本馬もまだオープンクラス昇級4戦目。これからさらなる成長が見込めるだろう。
前々走のダービー卿チャレンジTは11着と、この馬らしくない内容で大きく着順を落としたが、前走の米子S(リステッド・京都・芝1600メートル)では2着と巻き返した。今回は改めての重賞挑戦となるが、厩舎スタッフは「少し暑さによる疲れはありますが、全体的にはいい状態できています。体自体は前回よりもいいですよ」と好調をアピールする。また、初めての新潟競馬場でのレースについては「コースは気にしていません。どこでも走れるタイプだと思っています」と意気込み十分。態勢は整ったとみてよさそうだ。
牡5歳
調教師:友道康夫(栗東)
3勝クラスを勝った直後の重賞挑戦とはなるが、3歳時の共同通信杯や神戸新聞杯で4着に健闘したように、久々の重賞でも気後れすることはなさそうだ。自慢の末脚を存分に発揮して、上位進出を目指す。
近5走連続でメンバー中2位以内の推定上がり3ハロンタイムをマークしているように、安定して末脚を発揮できるタイプと言えるだろう。今回と同じ新潟・芝コースでは、3戦して1勝、2着2回の好相性を誇る。加えて、新潟の長い直線なら末脚不発となることは少なく、今回も直線でしっかりと脚を伸ばしてくるだろう。祖母のゴールドティアラはマイルチャンピオンシップ南部杯(GⅠ)などの重賞勝ちがあり、近親にもGⅠ馬や重賞勝ち馬の名がある底力にあふれた母系の出身。血統面を考慮すると、本馬がここで重賞タイトルを手にする可能性は十分にあるはずだ。
牡5歳
調教師:四位洋文(栗東)
今年初戦の京都金杯で3着に入るなど、5歳を迎えて充実期を予感させる。前走ではサマーマイルシリーズ初戦の米子S(リステッド・京都・芝1600メートル)を快勝。ここを勝ってさらなる飛躍の足がかりとしたい。
前走の米子S(リステッド・京都・芝1600メートル)は、鮮やかな逃げ切りでオープンクラス初勝利。サマーマイルシリーズ初戦を制し、好発進を切る形にもなった。今回は、2着馬に1馬身1/2差をつけた前走の快勝から勢いに乗っての重賞挑戦となりそうだ。2歳時には朝日杯フューチュリティS(9着)にも挑戦した素質馬だが、着実に力をつけており、5走前の京都金杯を3着と重賞で上位に入るまでに成長した。7月31日には栗東CWコースで6ハロン82秒6(ラスト1ハロン11秒4)を一杯に追われてマークし、併せ馬でクビ差先着。調教からも充実ぶりがうかがえる。
(山口 大輝)
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