今週の注目レース

JRA70周年記念 ラジオNIKKEI賞(GⅢ)

福島競馬場 1800メートル(芝)ハンデ 3歳オープン

データ分析

JRA唯一の3歳ハンデ重賞

3歳限定で行われる唯一のハンデ重賞。出走馬のほとんどが春のクラシックに出走できなかった馬や、重賞を勝ったことのない馬で、そういった馬たちが今後の飛躍の足掛かりとすべく出走してくる。今回は過去10年の結果から傾向を探っていく。

2勝以上はしておきたい

過去10年の3着以内馬30頭中26頭は通算2勝以上を挙げていた。数字だけを見ると1勝馬でも通用しそうに見えるが、通算1勝で3着以内に入った4頭のうち3頭は重賞2着の経験があったので、重賞で連対経験のない1勝馬は評価を下げたい。〔表1〕

〔表1〕JRAでの通算勝利数別成績(過去10年)
通算勝利数 成績 勝率 連対率 3着内率
3勝 2-0-0-5 28.6% 28.6% 28.6%
2勝 7-9-8-89 6.2% 14.2% 21.2%
1勝 1-1-2-22 3.8% 7.7% 15.4%

内枠が優勢

直線の短い小回りコースで行われるためか、好位のインをキープしやすい内枠に入った馬が有力。過去10年で1、2枠の3着内率が30%を超えている一方、6枠から8枠は同20%以下。また外枠に入った上位人気馬は、昨年のレーベンスティール(1番人気3着)、2020年パラスアテナ(1番人気4着)など、人気を下回る着順が目立つので注意だ。〔表2〕

〔表2〕枠番別成績(過去10年)
枠番 成績 勝率 連対率 3着内率
1枠 3-1-2-10 18.8% 25.0% 37.5%
2枠 2-1-2-11 12.5% 18.8% 31.3%
3枠 2-1-1-12 12.5% 18.8% 25.0%
4枠 0-1-0-17 0% 5.6% 5.6%
5枠 1-3-1-15 5.0% 20.0% 25.0%
6枠 0-2-0-18 0% 10.0% 10.0%
7枠 1-0-3-16 5.0% 5.0% 20.0%
8枠 1-1-1-17 5.0% 10.0% 15.0%

前走が5月だった馬に注目

過去10年の3着以内馬は中4週から中8週で出走してきた馬に集中している。ざっくりしたイメージでいうと「前走が5月だった馬」の好走が多い。特にプリンシパルS組の好走例が比較的多くなっている。〔表3〕

〔表3〕レース間隔別成績(過去10年)
間隔 成績 勝率 連対率 3着内率
連闘 0-0-0-1 0% 0% 0%
中1週 0-1-1-7 0% 11.1% 22.2%
中2週 0-0-1-12 0% 0% 7.7%
中3週 0-0-0-3 0% 0% 0%
中4〜8週 10-7-6-59 12.2% 20.7% 28.0%
中9週以上 0-2-2-34 0% 5.3% 10.5%
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斤量と前走の内容をチェック

過去10年の優勝馬10頭中7頭は、負担重量が54キログラムか55キログラムだった。また、10頭中6頭は前走1着、前走で負けていた馬は全て日本ダービーの前哨戦を使われていた。また、前走でメンバー中上位の上がり3ハロンタイムをマークしていた馬が勝利するケースも多い。〔表4〕

(姫園 淀仁)

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表4〕優勝馬の負担重量、前走の着順、前走の上がり3ハロン順位
年度 優勝馬 負担重量 前走 前走の着順 前走の上がり3F順位
2014年 ウインマーレライ 54kg 青葉賞 8着 10位
2015年 アンビシャス 56.5kg プリンシパルS 1着 1位
2016年 ゼーヴィント 54kg プリンシパルS 3着 1位
2017年 セダブリランテス 54kg 早苗賞 1着 2位
2018年 メイショウテッコン 56kg 白百合S 1着 2位
2019年 ブレイキングドーン 55kg 京都新聞杯 6着 2位
2020年 バビット 53kg 早苗賞 1着 6位
2021年 ヴァイスメテオール 54kg プリンシパルS 4着 1位
2022年 フェーングロッテン 55kg 白百合S 1着 2位
2023年 エルトンバローズ 55kg 1勝クラス 1着 2位

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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