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牡5歳
調教師:堀宣行(美浦)
前走の春雷S(リステッド・中山・芝1200メートル)を勝利。2022年の2勝クラス・勝浦特別(中山・芝1200メートル)では、同週のスプリンターズS(1分07秒8)を上回る1分07秒7の勝ち時計をマークしており、スピードは一級品だ。
約10か月の休み明けとなった2走前の阪急杯は、好スタートを決めて先行策。重馬場のタフなコンディションに加え、レースの前半600メートル通過タイム33秒9のハイペースになったなか、正攻法のレース運びから直線でしぶとく脚を伸ばして、勝ち馬と0秒4差の4着に健闘した。前走の春雷S(リステッド)は、好スタートからスッと控えて中団を追走。平均ペースで前の馬群が固まり、4コーナーで外めを回る形となったが、直線は一完歩ごとに差を詰め、ゴール寸前でねじ伏せるように先頭を捕らえて5勝目を挙げた。今回がキャリア8戦目とまだ良化の余地がありそうで、重賞でも主役の座は譲れない。
牡4歳
調教師:斎藤誠(美浦)
マイル以下に矛先を向けて1勝クラスから破竹の3連勝を飾り、2走前の阪急杯では2着に好走。初の芝1200メートルに挑んだ前走のオープン特別・モルガナイトS(福島)で通算5勝目を挙げ、目下の充実ぶりは著しい。
2走前の阪急杯は、好スタートから同型馬を制して先手を奪った。前半600メートル通過タイム33秒9のハイペースに持ち込むと、直線はしぶとい二枚腰を発揮し、ゴール寸前まで粘ってハナ差の2着に惜敗した。断然の1番人気に支持された前走のオープン特別・モルガナイトSは、最内枠から抜群のダッシュ力でハナを奪取。4コーナー付近から徐々に後続を引き離しにかかり、直線もセーフティーリードを保ったまま1分07秒7の好タイムをマークして2馬身差で快勝した。4歳を迎えて本格化を遂げており、スプリント界の新星として目が離せない存在だ。
牡5歳
調教師:友道康夫(栗東)
2023年の洛陽S(リステッド・阪神・1600メートル)を優勝。その後はやや伸び悩んでいたが、距離短縮となった前走のオープン特別・鞍馬S(京都・芝1200メートル)を勝って復活を遂げた。ここも有力候補の一頭に挙げられる。
約5か月の休み明けとなった2走前の六甲S(リステッド・阪神・芝1600メートル)は、気合をつけて先手を主張。速い流れで飛ばしながらも、残り200メートル過ぎまで先頭を死守した。最後は力尽きて10着に敗れたが、勝ち馬と0秒5差ならレース内容は悪くない。初の短距離戦だった前走のオープン特別・鞍馬Sは、ペースの違いに戸惑うことなく、ジワッと前に取りついて4番手を追走。外を回る距離ロスはあったが、残り100メートル付近で先頭を捕らえ、コースレコードに0秒2差に迫る1分06秒9の好タイムで優勝した。前走でスプリント適性の高さを示し、重賞制覇に向けて機は熟した。
牡4歳
調教師:西園正都(栗東)
4歳初戦となった淀短距離S(リステッド・京都・芝1200メートル)で5勝目を挙げ、2走前のオーシャンSでは2着に好走。GⅠ初挑戦となった高松宮記念は7着に敗れたが、強敵にもまれた経験を糧にさらなる飛躍を期待したい。
3走前の淀短距離S(リステッド)は、二の脚を利かせて、逃げたカルネアサーダからやや離れた2番手を進んだ。残り200メートル付近で前を捕らえると、後続を寄せつけずに1馬身1/2差で快勝した。2走前のオーシャンSは、ハイペースのなか、促しながら中団を追走。4コーナーでスムーズさを欠くシーンはあったが、直線では外からしぶとく脚を伸ばして混戦の2着争いを制した。前走の高松宮記念は直線で伸びを欠いての7着だったが、GⅠで勝ち馬に0秒9差なら悲観するレース内容ではない。今回のメンバーなら上位争いが濃厚だ。
牝5歳
調教師:奥村武(美浦)
昨年の本レースでは、4コーナー10番手から鮮やかに差し切って重賞初制覇を達成。今春は高松宮記念への出走がかなわず、久々のマイル戦となった前走のダービー卿チャレンジTでは16着と大敗したが、適距離に戻して巻き返しが濃厚だ。
5歳初戦となった2走前のオーシャンSは、スッと控えて中団やや後方を追走し、3コーナー過ぎから外を回って徐々に進出を開始。直線はしぶとい伸び脚を発揮して勝ち馬から0秒5差の5着に健闘した。前走のダービー卿チャレンジTは直線で伸びを欠いてしんがり負けの16着だったが、騎乗した菅原明良騎手が「距離が長かったです」と語ったように、敗因は明白だ。2か月ほど間隔を空け、本レースを目標に順調な乗り込みを消化。デビュー当初より馬体がひと回り成長し、馬体重は450キログラム台と充実期を迎えている。昨年の本レース優勝馬が連覇を狙う。
牡4歳
調教師:岩戸孝樹(美浦)
チークピーシーズ着用後は3連勝でオープンクラス入り。芝では3着以内を外さぬ抜群の安定感を誇る。3歳春のファルコンSでは3着に好走。本レースに照準を合わせて仕上げに抜かりはなく、重賞タイトル獲得を狙う。
前走の3勝クラス・船橋S(中山・芝1200メートル)は、脚をためて後方待機策。4コーナー手前から徐々に外へ持ち出すと、直線はメンバー中最速となる上がり3ハロン34秒0(推定)の末脚で豪快に突き抜け、1馬身1/2差で快勝した。手綱を取った横山武史騎手は「もともと期待していた馬ですが、ここ最近の中でも今日は一番いい競馬でした。展開も向きましたが、着実に一歩ずつ力をつけています」と称賛を送った。3走前の1勝クラス(中山・芝1200メートル)でマークした1分07秒7の勝ち時計は、同開催のリステッドのタイムを0秒1上回っており、重賞のメンバーに入ってもスピードは引けを取らない。
牡7歳
調教師:畠山吉宏(美浦)
昨秋のスワンSで待望の重賞タイトルを獲得。初の海外遠征となった前走の1351ターフスプリント(G2・サウジアラビア・芝1351メートル)では4着に健闘した。帰国初戦になるが、中間は好調時と遜色のない動きを見せており、力の出せる態勢は整った。
3走前のスワンSは、2番手追走から力強く抜け出して重賞制覇を達成した。2走前の阪神Cは、大外枠から好スタートを決めると先手を奪取。ハイペースで飛ばし、最後は後続勢に捕まっての8着だったが、残り100メートル付近まで先頭を死守して、1200メートル通過タイムは1分07秒3と、高いスプリント適性は示した。前走の1351ターフスプリント(G2・サウジアラビア)は好位を進み、残り200メートル付近で先頭に並びかけるシーン。最後は上位馬の瞬発力に屈したものの、しぶとく粘って見せ場十分の4着に入った。今回は59キログラムの斤量が鍵になるが、キャリア初の1200メートルはプラスに働く可能性十分だ。
牡4歳
調教師:斉藤崇史(栗東)
3歳春のアーリントンCでアタマ差の2着に入り、3走前の京都金杯では0秒1差の2着に好走。母ミスドバウィは現役時代に芝1400メートル以下で4勝を挙げたスピード馬で、本馬も初のスプリント戦で改めて注目したい。
4歳初戦となった3走前の京都金杯は、大逃げを打ったドルチェモア(18着)と離れた2番手を追走した。レースは前半600メートル通過タイム33秒7、上がり3ハロン37秒1という消耗戦になったなか、残り200メートル付近で一度は抜け出すシーン。最後はコレペティトールに内をすくわれたが、2着争いは制した。2走前のダービー卿チャレンジTは、エエヤン(2着)の逃げにほんろうされて7着。前走のマイラーズCは直線で粘りを欠いて11着に敗れたが、差し馬が台頭する厳しい展開でもあり度外視できる結果だろう。400メートルの距離短縮がプラスに働けば、上位争いが期待できそうだ。
(京増 真臣)
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