今週の注目レース

目黒記念(GⅡ)

東京競馬場 2500メートル(芝)ハンデ 4歳以上オープン

データ分析

波乱模様のハンデGⅡ

過去10年で1番人気が1勝のみ、馬連の3桁配当ゼロという、一筋縄ではいかないハンデキャップ重賞。様々なキャリアの馬が集まり、毎年のように多頭数になるので、高配当に期待ができる一戦だ。今回は過去10年の結果から傾向を調べてみた。

6、7歳馬に注意

一般的な古馬重賞では4歳馬と5歳馬の好走率が高く、6歳以上になると好走率が下がっていくものだが、過去10年の目黒記念においては4歳から7歳までの3着内率がほぼ横並びとなっている。穴で注目しておきたいのは6歳馬と7歳馬。特に、7歳馬は馬券に絡んだ5頭中4頭が8番人気以下だった。近走成績が不振でも、この条件を得意とするベテラン勢は軽視できない。〔表1〕

〔表1〕年齢別成績(過去10年)
年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
4歳 3-2-2-27 8.8% 14.7% 20.6%
5歳 1-5-2-37 2.2% 13.3% 17.8%
6歳 4-3-2-35 9.1% 15.9% 20.5%
7歳 2-0-3-22 7.4% 7.4% 18.5%
8歳以上 0-0-1-18 0% 0% 5.3%

内枠が優勢

近年の日本ダービーで内枠に入った馬の好走が多いことは有名だが、同日に行われる目黒記念でも内寄りの馬番となった馬の好走率が高い。2021年8番人気1着のウインキートス(5番)、同15番人気3着のアドマイヤアルバ(3番)、2018年9番人気1着のウインテンダネス(3番)、同10番人気2着のノーブルマーズ(4番)など、内枠の人気薄が波乱を演出している。〔表2〕

〔表2〕馬番別成績(過去10年)
馬番 成績 勝率 連対率 3着内率
1〜6番 5-6-4-45 8.3% 18.3% 25.0%
7〜12番 3-4-4-49 5.0% 11.7% 18.3%
13〜18番 2-0-2-45 4.1% 4.1% 8.2%

前走も2500メートルだった馬に注目

過去10年の出走馬の前走の距離は1600メートルから3400メートルまで様々だが、成績が良いのは前走が2500メートルだった馬。具体的には日経賞からここに駒を進めてきた馬の好成績〔3・1・1・9〕が目立っている。ちなみに、2021年1着のウインキートスが日経賞では15着に敗れていたように、日経賞での着順はあまり気にする必要はなさそうだ。〔表3〕

〔表3〕前走の距離別成績(過去10年)
前走の距離 成績 勝率 連対率 3着内率
2500m未満 6-7-6-98 5.1% 11.1% 16.2%
2500m 3-1-2-15 14.3% 19.0% 28.6%
2500m超 1-2-2-26 3.2% 9.7% 16.1%

過去10年でキングカメハメハ産駒が4勝

過去10年の優勝馬の父の中で、注目すべきは4勝を挙げているキングカメハメハ。現役馬の頭数は徐々に減ってきてはいるが、2021年に2着、2023年に1着となったヒートオンビート、2022年1着のボッケリーニなど、近年も産駒が好走し続けている。今年も産駒が出走してくれば狙いたい。ちなみに、ディープインパクト産駒は上位人気に支持されるケースが少なくないわりに勝ち切れていない。〔表4〕

(姫園 淀仁)

〔表4〕主な種牡馬別成績(過去10年)
種牡馬 成績 勝率 連対率 3着内率
キングカメハメハ 4-1-1-12 22.2% 27.8% 33.3%
ステイゴールド 2-0-2-6 20.0% 20.0% 40.0%
ハーツクライ 1-1-1-16 5.3% 10.5% 15.8%
ゴールドシップ 1-0-1-1 33.3% 33.3% 66.7%
ロードカナロア 1-0-0-3 25.0% 25.0% 25.0%
ディープインパクト 0-4-4-19 0% 14.8% 29.6%
  • 注記:JRAに現役の産駒がいない種牡馬を除く

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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