青葉賞における3連単の配当を振り返ってみると、10万円を超えたのは2018年(10万1530円)が最後で、翌年以降の5回はいずれも5万円未満の決着となっている。また、2015年から2017年の計3回は、2万円を下回る決着だった。近年は上位人気馬が強く、大きな波乱が起こりづらいレースと言えるだろう。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。
過去10年の3着以内馬30頭中28頭は、前走の着順が4着以内だった。一方、5着以下だった馬は3着内率4.5%と苦戦している。直近のレースで5着以下に敗れていた馬は、割り引きが必要だ。〔表1〕
前走の着順 | 着度数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
4着以内 | 9-10-9-87 | 7.8% | 16.5% | 24.3% |
5着以下 | 1-0-1-42 | 2.3% | 2.3% | 4.5% |
過去10年の3着以内馬30頭中29頭は、通算出走数が6戦以下だった。一方、7戦以上だった馬は3着内率3.3%と苦戦している。キャリアが比較的多い馬は、過信禁物とみるべきだろう。〔表2〕
通算出走数 | 着度数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
6戦以下 | 9-10-10-100 | 7.0% | 14.7% | 22.5% |
7戦以上 | 1-0-0-29 | 3.3% | 3.3% | 3.3% |
過去5年の3着以内馬15頭中14頭は、前走との間隔が中5週以上だった。一方、中4週以内だった馬は3着内率3.3%と苦戦している。今年なら、3月下旬以降に出走していた馬は、疑ってかかるべきかもしれない。〔表3〕
前走との間隔 | 着度数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
中4週以内 | 1-0-0-29 | 3.3% | 3.3% | 3.3% |
中5週以上 | 4-5-5-36 | 8.0% | 18.0% | 28.0% |
過去5年の3着以内馬15頭中12頭は、馬番が1番から7番だった。一方、8番から18番だった馬は3着内率6.5%と苦戦している。近年に限ると内枠優勢なレースだ。〔表4〕
馬番 | 着度数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1〜7番 | 4-4-4-22 | 11.8% | 23.5% | 35.3% |
8〜18番 | 1-1-1-43 | 2.2% | 4.3% | 6.5% |
なお、馬番が8番から18番だったにもかかわらず3着以内に入った3頭は、いずれも前走の4コーナー通過順が7番手以下、かつ前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位が1位だった。直近のレースで4コーナー7番手以下から出走メンバー中最速の上がり3ハロンタイム(推定)をマークしていた馬は、馬番が8番から18番であっても高く評価するべきだろう。〔表5〕
(伊吹 雅也)
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前走の4コーナー通過順と前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位 | 着度数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
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4コーナー通過順が7番手以下、かつ上がり3ハロンタイム(推定)順位が1位 | 1-1-1-2 | 20.0% | 40.0% | 60.0% |
4コーナー通過順が6番手以内、もしくは上がり3ハロンタイム(推定)順位が2位以下 | 0-0-0-41 | 0% | 0% | 0% |
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