阪神芝1600メートルで行われる4歳以上牝馬限定のGⅡ。ヴィクトリアマイルの前哨戦として、春の大一番を目指す有力牝馬が出走してくる。2015年までは芝1400メートルで行われていたが、今回はそれを含む過去10年のデータから傾向を探っていく。
過去10年の前走別成績では、GⅢ組が最も多く3着以内に入っている。ただ近年は、2021年のデゼル(前走:3勝クラス1着)、2022年のメイショウミモザ(前走:北九州短距離S13着)、2023年のサウンドビバーチェ(前走:洛陽S11着)と、重賞以外のレースからの臨戦馬が連勝している。一方、前走がGⅠだった馬は人気のわりに好走例は多くない。2020年5着のダノンファンタジーのように、1番人気に応えられなかったケースもあるので注意だ。〔表1〕
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
GⅠ | 1-2-0-11 | 7.1% | 21.4% | 21.4% |
GⅡ | 0-0-0-6 | 0% | 0% | 0% |
GⅢ | 4-6-8-47 | 6.2% | 15.4% | 27.7% |
オープン特別 | 3-0-0-21 | 12.5% | 12.5% | 12.5% |
3勝クラス | 2-2-2-19 | 8.0% | 16.0% | 24.0% |
地方 | 0-0-0-1 | 0% | 0% | 0% |
海外 | 0-0-0-2 | 0% | 0% | 0% |
過去10年の前走の着順別成績では、前走1着馬の3着内率が44.8%に達している。また、前走で10着以下に敗れていた馬の巻き返しも少なくない。前走1着馬を軸にして、前走10着以下の人気薄へ流す馬券などは面白いかもしれない。〔表2〕
前走の着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
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1着 | 6-4-3-16 | 20.7% | 34.5% | 44.8% |
2〜5着 | 1-1-4-27 | 3.0% | 6.1% | 18.2% |
6〜9着 | 0-1-2-29 | 0% | 3.1% | 9.4% |
10着以下 | 3-4-1-35 | 7.0% | 16.3% | 18.6% |
過去10年では前走で3番人気以内に支持されていた馬の好走率が高い。2018年から昨年まで6年連続で前走3番人気以内の馬が勝利しており、前走2桁着順から巻き返した2022年1着のメイショウミモザ(前走13着)や2023年1着のサウンドビバーチェ(前走11着)も、前走では3番人気以内に支持されていた。〔表3〕
前走の単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
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3番人気以内 | 7-6-4-27 | 15.9% | 29.5% | 38.6% |
4番人気以下 | 3-4-6-78 | 3.3% | 7.7% | 14.3% |
当レースでは2014年から2022年まで9年連続でディープインパクト産駒が3着以内に入っていた。現役馬の頭数は少なくなってきたが、もしも出走してきた場合は人気の有無にかかわらず注目したい。また、父がノーザンダンサー系の馬は不振で、過去10年で11頭が出走したが全て4着以下に敗れている。〔表4〕
(姫園 淀仁)
種牡馬 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
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ディープインパクト | 6-4-4-18 | 18.8% | 31.3% | 43.8% |
ダイワメジャー | 1-1-0-9 | 9.1% | 18.2% | 18.2% |
ハーツクライ | 1-0-1-3 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
ブライアンズタイム | 1-0-0-1 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
ドゥラメンテ | 1-0-0-0 | 100% | 100% | 100% |
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