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牡3歳
調教師:加藤征弘(美浦)
半兄に2020年京都2歳S2着、2021年きさらぎ賞優勝のラーゴム(父オルフェーヴル)がいる良血馬。好位追走から2着に頑張った前走・シンザン記念が好内容で、ここに入れば中心的存在となりそうだ。
1番人気に支持された前走・シンザン記念。好位4番手をリズム良く追走した。中団から差し切った1着ノーブルロジャーには勝負どころの反応でやや劣ったが、最後までしぶくと走り切って2着を死守。1着、3着馬が差し・追い込み勢という展開のなかで、底力をアピールした。騎乗したC.ルメール騎手は「初めての右回りで3コーナーはバランスが良くなかったです。でも一生懸命に走ってくれました。直線はすぐに反応することができなかったけど、ひと息入るとまた伸びていました」と振り返った。まだ若さを残しつつ重賞で好走しただけに、間隔を空けたここは成長が楽しみ。崩れる心配は少ないだろう。馬名の由来は「冠名+開花」。
牡3歳
調教師:伊藤圭三(美浦)
2走前の1勝クラス・ベゴニア賞(東京・芝1600メートル)を快勝。GⅠの前走・朝日杯フューチュリティSでは、得意の先行策を取れず14着に敗れた。好走歴のある中山コースに戻って反撃が期待される。
7番人気だった前走の朝日杯フューチュリティSは、2連勝を飾った3走前の未勝利(中山・芝1600メートル)、2走前の1勝クラス・ベゴニア賞とは全く異なるペースに。それまでは遅めのペースからの瞬発力比べで良さが出ていたが、朝日杯フューチュリティSはGⅠらしい速めのペース。道中の追走に戸惑って、勝負どころではエネルギーが残っていなかった。それでも、キャリア5戦で崩れたのはその一戦だけ。後続を5馬身も突き放した未勝利と同じ舞台で、走り慣れたペースで得意の先行策に持ち込むことができれば、一変があっても不思議はない。馬名の由来は「素晴らしい一撃」。
牡3歳
調教師:松永幹夫(栗東)
母が2017年ヴィクトリアマイルを優勝したアドマイヤリードという良血馬。逃げのスタイルを確立して一気に2連勝で、前走のジュニアC(リステッド・中山・芝1600メートル)を快勝した。ここでも速力は上位だろう。
2番人気に支持された前走・ジュニアC(リステッド)。好スタートからハナを奪い、締まったラップを刻むと最後まで後続に隙を与えず、2馬身のリードを保ったままゴールを駆け抜けた。騎乗したR.キング騎手は「若い馬でレース前に高ぶりやすいと聞いていたので、ゆっくりとゲート裏へ誘導しました。その分、いいスタートを切れてリズム良く運べました。マイルのカテゴリーで強い馬ですね」と納得の表情を見せた。当時の2着馬チャンネルトンネルがその後にスプリングSで4着、3着ポッドテオは1勝クラスを突破しており、決してレースレベルも低くなかった。デビュー前から素質を評価された良血馬が軌道に乗ってきた印象だ。馬名の由来は「統率する能力」。
牝3歳
調教師:手塚貴久(美浦)
半兄は2022年共同通信杯を優勝し、近2年のドバイターフ(G1・UAE)で2着、3着に頑張ったダノンベルーガ(父ハーツクライ)。本馬は桜花賞を目指しているが、本レースへ出走してくるようなら上位級の評価が必要になる。
前走のサウジアラビアロイヤルCは、メンバー中唯一の牝馬ながら単勝オッズ1.4倍の1番人気に支持された。レースは、快勝したメイクデビュー東京(芝1600メートル)より後ろの位置取りとなり、勝ち馬との瞬発力比べに屈して2着。管理する手塚貴久調教師は「勝った馬が強かったです。ゲートの中で落ち着きがなく、出負けした感じで前半力んでしまったのが響いたのかもしれません。悪い内容ではなかったと思います」と評価した。出走を予定した阪神ジュベナイルフィリーズは、調教中に右前肢を打撲するアクシデントがあって断念。桜花賞も抽選で出走がかなわなかったが、本レースでこれまでの無念を吹き飛ばす。馬名の由来は「強く賢く美しい女性たちの呼称」。
牡3歳
調教師:森田直行(栗東)
半兄に2014年浦和記念(JpnⅡ)優勝など、地方交流重賞でも活躍したサミットストーン(父ロージズインメイ)がいる。本馬も昨年のデイリー杯2歳Sで2着に入り、早くから頭角を現している。
13番人気だった前走・ファルコンS。キャリア初の1400メートル戦でいつもより後方からの運びとなった。それでも直線を向くまではいい雰囲気に見えたが、勝負どころで窮屈になるシーン。加速しかけた時だっただけに痛恨だった。新潟2歳S(7着)、デイリー杯2歳S(2着)、朝日杯フューチュリティS(13着)、共同通信杯(9着)と、ここまで戦った重賞は実に5戦。経験値は世代上位と言っていいだろう。ここは圧勝したメイクデビュー中京、連対したデイリー杯2歳Sと同じマイル戦に戻る。今まで戦ってきた相手を考えれば、ここでも臆するところは全くない。馬名の由来は「屋号+愛+冠名」。
牡3歳
調教師:鈴木伸尋(美浦)
デビュー3戦で1番人気に支持された素質馬。13番人気だった2走前・朝日杯フューチュリティSでは6着に入った。はまった時の末脚の威力は確かなだけに、前走・ファルコンS(11着)からの反撃は十分にある。
4番人気で11着に敗れた前走・ファルコンS。スタート直後に馬群が密集した影響で後方からになったのが痛かった。直線もなかなか進路を見つけられず、外に持ち出したところでも前が壁になり、不完全燃焼の一戦となった印象だ。2走前・朝日杯フューチュリティSでは13番人気の低評価ながら6着。後方から鋭く伸びて、勝ち馬から0秒4差に頑張った。騎乗した津村明秀騎手は「この観衆の中でも折り合いがついて、内から伸びてくれました。今後の成長が楽しみです」と振り返っていた。マイルでの連対こそないが、GⅠであれだけ戦えたのなら距離への不安はなし。スムーズなら反撃可能だ。馬名の由来は「冠名+輝くさま」。
牡3歳
調教師:小島茂之(美浦)
キャリア6戦で3着以内を外していない安定感が最大の魅力で、今回のマイル戦に限れば2戦2勝とパーフェクト。スッと先行できる機動力を備えており、2連勝での初重賞タイトル奪取を狙える好素材だ。
今回と同じ舞台で行われた前走・1勝クラスが好内容。好位を快調に突き進み、マークした上がり3ハロンタイムはメンバー中最速の35秒4(推定)。直線では逃げるベストオブユー(2着)をあっさり突き放した。3着は新潟2歳S3着の実績があったクリーンエアと、メンバーレベルが低かったわけではない。過去5年のニュージーランドTでは、前走で1勝クラスを勝った馬が3勝。重賞未経験組も結果を残しており、勢いのままに初タイトルを手にするシーンも珍しくない。本馬もキャリアオール3着以内の安定感に、前走を勝った勢いがあれば、好勝負になるだろう。馬名の由来は「母名の一部+人名より」。
牝3歳
調教師:国枝栄(美浦)
大目標だった桜花賞は収得賞金が足らず、出走がかなわなそうな状況。圧巻の内容で勝ち切った2走前、3走前。不慣れなスタイルで3着に好走した前走・クイーンCと、秘めるポテンシャルは間違いなく世代上位だ。まだ粗削りなだけに大きな可能性を感じる。
4番人気の前走・クイーンCは、スタートで出遅れて最後方からの競馬に。道中はじっと折り合いに専念し、直線は馬群から離れた大外に進路を選択した。逃げて大勝した近走とは全く異なる形でも、最後は鋭い伸び。ロスの大きい形で1着馬クイーンズウォークから0秒3差はポテンシャルの高さがなせる業だろう。騎乗した横山和生騎手は「反応が良すぎるのを抑えるためにメンコを着けました。効果はあったけど、リラックスしすぎて逆におとなしかったです。それでも、収穫のある競馬でした」と振り返った。連勝した2走前、3走前で2着馬につけた着差はともに5馬身。ここでも楽しみな一頭となる。馬名の由来は「冠名+幸運(スペイン語)」。
(高木 翔平)
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