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牡3歳
調教師:武井亮(美浦)
2走前の東京スポーツ杯2歳Sで重賞初制覇。2番人気に支持された朝日杯フューチュリティSは行きっぷり良くハイペースで飛ばすも、最後は余力がなかった(10着)。気性的にも1400メートルへの距離短縮は歓迎だろう。
昨年6月のメイクデビュー東京(芝1600メートル)は、残り1000メートル手前から先手を奪うと、後続を突き放して9馬身差の圧勝。秋の始動戦に選んだサウジアラビアロイヤルCでは3着に敗れたが、続く東京スポーツ杯2歳Sは好位から抜け出して重賞初制覇を飾った。前走の朝日杯フューチュリティSは2番人気に支持されるも、序盤から抑えが利かずハイペースで逃げて10着。中間は我慢させる調教を行いながら課題克服に努めてきた。前走は初めての右回りだったが、走り慣れた左回りに戻るのは歓迎。距離短縮でスムーズに流れに乗ることができれば、反撃可能だろう。
牡3歳
調教師:古賀慎明(美浦)
重賞初挑戦だった昨年の京王杯2歳S(2着)、前走のクロッカスS(リステッド・東京・芝1400メートル、1着)では、ともに1分20秒台の好時計をマーク。自分の持ち時計だけ走ることができれば、ここでも好勝負必至だろう。
近3走は東京・芝1400メートルで好走。昨年10月の未勝利を勝ち上がり、重賞に初挑戦した京王杯2歳Sはメンバー中最速の上がり3ハロン33秒0(推定)をマークして2着。2歳コースレコードだった勝ち時計から0秒1差となる1分20秒7の好タイムで駆け抜けた。今年初戦のクロッカスS(リステッド)は、14キログラム増の成長した馬体で登場。レースは中団からしっかり伸びて差し切り勝ちを収めた。近走内容から左回りの芝1400メートル戦がベストの印象。母ビービーバーレルは2016年のフェアリーSで重賞初制覇を果たしており、早くから重賞戦線での活躍が期待できる血統だ。
牡3歳
調教師:中内田充正(栗東)
デビュー3戦は全て1400メートル戦に出走。特に東京コースでは2戦2勝の負けなしで、前走も3馬身差の快勝だった。中京コースは初めてになるが、東京と同じ左回りの競馬場なら心配は少ないだろう。
昨年10月メイクデビュー東京(芝1400メートル)は好位から抜け出して快勝。続く1勝クラス・万両賞(阪神・芝1400メートル)は2番手から直線で抜け出すも、ゴール前でかわされて2着に敗れた。今年初戦の1勝クラス(東京・芝1400メートル)は、ラスト200メートル付近で先頭に立つと、後続をグングン引き離して3馬身差でV。メンバー中最速タイの上がり3ハロン33秒0(推定)をマークし、勝ち時計の1分20秒9はクロッカスS(リステッド)と同じで、オープンクラスでも通用するレベルと言えるだろう。中内田充正厩舎と川田将雅騎手のタッグは先週の金鯱賞に続き、中京で重賞制覇を狙う。
牡3歳
調教師:長谷川浩大(栗東)
今年出走した2戦は、ともに上がり3ハロン最速(推定)の末脚で連勝。実戦を使いつつ末脚に磨きがかかってきた。半姉ナムラクレア(父ミッキーアイル)はスプリント重賞を4勝。血統的にも重賞戦線での活躍が期待できる。
1番人気に支持された初戦は好位から伸び切れず3着に敗れたが、今年初戦の未勝利(小倉・芝1200メートル)では中団から伸びて初V。前走の1勝クラス(京都・芝1400メートル)は、直線で外から強襲して豪快に差し切った。近2走は、ともに脚をためる形からメンバー中最速の上がり3ハロンタイム(推定)をマーク。実戦を使いながらラストの切れ味に磨きがかかっている。1週前追い切りでは半姉ナムラクレアと併せ、栗東坂路で4ハロン50秒8の好時計をマーク。動きも一戦ごとに良化している。来週の高松宮記念に出走予定の姉にVバトンをつなげるか、楽しみだ。
牡3歳
調教師:手塚貴久(美浦)
芝の1400メートル以下のレースは4戦して〔2・1・1・0〕の好成績。重賞初挑戦だった京王杯2歳Sでは勝ち馬から0秒1差の3着、前走もタイム差なしの2着と崩れなかった。ここも先行力を生かして粘り込む。
マイルの距離だったデビュー2戦は3着、5着と勝ち切れなかったが、1200メートルに距離を短縮して初勝利。続くオープン特別・カンナS(中山・芝1200メートル)も好位から鮮やかに差し切り、連勝を飾った。勢いに乗って挑んだ京王杯2歳Sでは、好位から粘って勝ち馬コラソンビートから0秒1差の3着に好走。今年初戦のクロッカスS(リステッド・東京・芝1400メートル)は2番手追走から2着に粘り、勝ったロジリオンとタイム差なしの接戦に持ち込んだ。芝の短い距離なら舞台を問わず安定して走れており、ここも立ち回りのうまさを生かして上位進出を目指す。
牡3歳
調教師:渡辺薫彦(栗東)
当地で出走した2走前のオープン特別・中京2歳S(中京・芝1200メートル)は、直線で最内から差し切ってV。コース適性に不安はなく、昨年7月のデビュー戦(10着)以来となる1400メートルに対応できるかが鍵になる。
デビュー2戦目から芝1200メートル戦を使って素質が開花。昨年10月の未勝利(京都)を好位からの抜け出して勝つと、その後は3戦連続で同距離のオープンクラスに参戦した。オープン特別・福島2歳Sは早めに先頭に立って粘り込むもハナ差の2着。初めて当地で出走したオープン特別・中京2歳Sは内をさばいて伸び、差し切り勝ちを収めた。この2戦で勝ち負けを演じたエトヴプレが、先週のフィリーズレビューを制覇。強敵相手に競り勝った走りから、本馬も重賞でもチャンスがありそうだ。今年初戦のマーガレットS(リステッド・阪神)は前残りの展開に泣いて6着。1戦1勝の中京に戻って反撃なるか、注目だ。
牡3歳
調教師:鈴木伸尋(美浦)
GⅠに挑戦した12月の朝日杯フューチュリティSでは13番人気ながら直線で追い上げ、勝ち馬から0秒4差の6着に健闘。上がり3ハロン34秒6(推定)のタイムはメンバー2位だった。自慢の末脚はここでも通用するだろう。
距離を延ばしながらも非凡な末脚を発揮してきた。デビュー2戦目の未勝利(札幌・芝1200メートル)は好位から抜け出してV。続く1勝クラス(東京・芝1400メートル)はメンバー中最速の上がり3ハロン33秒8(推定)をマークして差し切った。連勝の勢いに乗って挑戦した昨年の朝日杯フューチュリティSは、後方から追い上げて6着。メンバー中2位の上がり3ハロン34秒6(推定)をマークしたように、世代トップレベルの末脚を証明した。コンビ復活となる横山武史騎手とは〔2・1・0・0〕の好相性。頼もしいパートナーを背に重賞初制覇に挑む。
牡3歳
調教師:森田直行(栗東)
中京でのデビュー戦は5馬身差の快勝。デイリー杯2歳Sでは2着に好走しており、重賞でも力は通用する。全兄カジュフェイスは2022年の本レースで7着に敗れており、弟の本馬がリベンジに挑む。
昨年7月のメイクデビュー中京(芝1600メートル)は2番手につけ、直線で抜け出すと5馬身差の快勝。以降は全て重賞に出走してきた。新潟2歳Sはスムーズに流れに乗れず7着。続くデイリー杯2歳Sは8番人気の伏兵ながら、直線で鋭く伸びて2着に好走。勝ち馬ジャンタルマンタルは次走で朝日杯フューチュリティSを勝っており、本馬も世代上位のポテンシャルを秘めているのは間違いないだろう。今年初戦の共同通信杯は早めに動いて行くも直線で失速して9着。全兄カジュフェイスが1400メートル戦で2勝していることから、血統的にも距離短縮は歓迎と言えるだろう。
(寺下 厚司)
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