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牝3歳
調教師:国枝栄(美浦)
半姉マジックキャッスル(父ディープインパクト)、同ソーダズリング(父ハーツクライ)が重賞を勝ち、半兄ソーヴァリアント(父オルフェーヴル)も重賞を2勝。母は産駒に高い素質を伝えている。重賞初挑戦となる本馬も、ここを通過点とする可能性は十分にあるだろう。
メイクデビュー中山、1勝クラス・菜の花賞(ともに中山・芝1600メートル)とデビューから無傷の2連勝。前々走では、好位集団から直線で鮮やかに差し切る危なげないレースぶりを見せた。前走も中団前めから直線で他馬の間を縫うように末脚を伸ばし、ゴール前できっちりとかわして1着でゴール。2着に3/4馬身差をつける完勝だった。過去2戦はどちらもある程度前のポジションから直線でしっかりと脚を伸ばしており、大崩れしにくいレースぶりが目立つ。2月21日の1週前追い切りでは、美浦Wコースで5ハロン67秒0(ラスト1ハロン11秒5)を馬なりでマーク。重賞初挑戦に向け、調整も順調と言えるだろう。
牝3歳
調教師:木村哲也(美浦)
母は3歳時のローズSで2着に入り、5歳時にマーメイドSを優勝。昨年引退した半兄イクイノックス(父キタサンブラック)は、GⅠ・G1計6勝の名馬。注目度の高い血統で、本馬もここを勝ってクラシック戦線に挑む。
メイクデビュー新潟(芝1600メートル)で初陣勝ちを収めた。道中は先行集団のインで運ぶと、直線で一度は追い出しを待たされる場面がありながらも末脚を弾けさせ、1馬身1/2差のV。マークした上がり3ハロンタイムは、メンバー中最速の32秒8(以下推定)で、良血ぶりに違わぬ能力を初戦から見せた。前走の1勝クラス・ベゴニア賞(東京・芝1600メートル)は2着に敗れこそしたものの、上がり3ハロン33秒2をマークし、脚力は見せた。今回は重賞とはいえ、牝馬限定なら戦いやすい部分もあるだろう。初めての阪神コースとなる点は課題だが、外回りコースなら持ち前の切れ味を存分に生かせそうだ。
牝3歳
調教師:藤原英昭(栗東)
母は2009年フローラSで2着に好走。半兄ワイドファラオ(父ヘニーヒューズ)は、ニュージーランドT、ユニコーンSを制すなど、3歳春から活躍を見せた。血統的には、この時期から力を発揮できると言えるだろう。
前走の紅梅S(リステッド・京都・芝1400メートル)はスタートがひと息だったが、後方でじっくりと構え、4コーナーでは外々を回って抜群の手応えで直線へ。エンジンがかかってからはグングンと加速し、2着セキトバイーストに1馬身差をつける快勝を演じた。メンバー中最速の上がり3ハロン34秒5(以下推定)をマーク。前々走のファンタジーSでは10着に敗れたとはいえ、GⅢでもメンバー中最速の上がり3ハロン33秒6をマークしており、末脚は重賞でも通用すると言っていいだろう。今回は200メートルの距離延長となるが、メイクデビュー新潟(芝1600メートル)で白星を挙げており、問題ないはずだ。
牝3歳
調教師:斉藤崇史(栗東)
前走の朝日杯フューチュリティSは、牡馬を相手にしながら3着に好走。高い地力をデビュー2戦目で証明した。今回はGⅡのレースとはいえ、牝馬同士の戦い。ここなら能力上位の存在と言えそうだ。
半兄のタガノトネール(父ケイムホーム)はダートの重賞を2勝。同じく半兄タガノエスプレッソ(父ブラックタイド)はデイリー杯2歳Sを制しており、きょうだいは芝・ダートを問わない活躍を見せている。本馬はメイクデビュー京都(芝1600メートル)で、4コーナー2番手からメンバー中最速の上がり3ハロン33秒5(推定)をマークして3/4馬身差の完勝。前走の朝日杯フューチュリティSでも、GⅠの厳しいペースのなか、4コーナー3番手から勝ち馬ジャンタルマンタルと0秒2差の3着に粘り込んだ。今回は待望の重賞初制覇のチャンスとなりそうだ。
牝3歳
調教師:高野友和(栗東)
デビューから3戦を経験。そのうち2戦が重賞ながら、掲示板(5着以内)を外していない堅実さは今回も大きな武器となりそう。阪神コースに替わり、初めての右回りとなる点は克服すべき課題と言えるだろう。
メイクデビュー中京(芝1600メートル)では、好スタートを決めるとそのまま先頭へ。余力十分に直線に向き、2着ウインディオーネの追撃を振り切りって3/ 4馬身差で押し切った。続く新潟2歳Sでも逃げ粘って2着に好走。牡馬混合のGⅢでも通用する能力を証明してみせた。当時の勝ち馬アスコリピチェーノは、続く阪神ジュベナイルフィリーズを制覇。世代トップクラスの牝馬と戦った経験は、今回に生きてくるだろう。2月21日の1週前追い切りでは、栗東坂路で4ハロン55秒2(ラスト1ハロン12秒3)をマーク。年明け初戦とはなるが、万全の態勢が整えられている。
牝3歳
調教師:庄野靖志(栗東)
キャリア5戦で、メンバー中最速の推定上がり3ハロンタイムを2度マークしているように、末脚は武器の一つ。展開に左右される面はあるだろうが、今回も直線でしっかりと脚を伸ばしてくるはずだ。
前走のエルフィンS(リステッド・京都・芝1600メートル)は、勝ったライトバックには差されたもののクビ差の2着に入り、オープンクラスでも通用する能力を示した。前々走の阪神ジュベナイルフィリーズは、スタートで出遅れ、道中でポジションを押し上げるタフなレースをしながら7着でゴール。GⅠの大舞台でも健闘を見せたと言っていいだろう。チューリップ賞、桜花賞と同じ阪神・芝1600メートルを経験できたという点からも、価値ある一戦だった。父スワーヴリチャードは初年度産駒の現3歳世代から活躍馬を多数出しており、本馬もその流れに続きたい。
牝3歳
調教師:四位洋文(栗東)
初勝利を挙げたあとも、1勝クラスやリステッドで安定感が光るキャリアを重ねている。今回は初めての重賞挑戦となるが、これまで積んだ豊富な経験を存分に生かして桜花賞の優先出走権獲得をもくろむ。
母ベアフットレディは、カナダのG2、イギリスのG3をそれぞれ1勝している。これまでのレースぶりから、本馬も母の高い能力をしっかりと受け継いでいるとみていいだろう。前走の紅梅S(リステッド・京都・芝1400メートル)では、勝ち馬ワイドラトゥールと同じく直線で末脚を伸ばし、2着に好走。今回は200メートルの距離延長となるが、デビュー2戦目の未勝利(中京・芝1600メートル)で初勝利を挙げているように、プラスに働く可能性はありそうだ。2月21日には栗東CWコースで6ハロン83秒5(ラスト1ハロン11秒5)を一杯に追われてマーク。しっかりと負荷をかけた調教を消化している。
牝3歳
調教師:宗像義忠(美浦)
伯母にエンプレス杯(JpnⅡ)、TCK女王盃(JpnⅢ)と地方交流重賞を2勝したワンミリオンスがおり、血統背景を考えれば、本馬も重賞タイトルを手にするだけの器があると言えるだろう。このメンバーに入っても素質は見劣りしないはずだ。
メイクデビュー新潟(芝1600メートル)は、ゆったりとしたペースで流れたとはいえ、メンバー中最速の上がり3ハロン32秒9(推定)をマークして差し切り勝ち。抜群の切れ味を披露して2着馬に2馬身1/2差をつけたように、完勝と言える内容だった。続くアルテミスSでも3着に好走し、重賞でも上位争いに加われるだけの能力の高さを証明。前走のフェアリーSこそ4着に敗れたが、今回はデビュー2戦と同じ直線の長いコースに替わるだけに、能力を発揮しやすいはずだ。この中間は栗東トレーニング・センターに移動して調整されており、長距離輸送がない点も見逃せない。
(山口 大輝)
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