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ゴールデンシックスティ/ブレーヴエンペラー
昨年12月の香港マイル(G1)を完勝し、8歳にして全く衰えがないことを示した後、年末に左前脚に炎症を起こして1月の香港スチュワーズC(G1)を回避したゴールデンシックスティが、どこまで仕上がっているかが最大の鍵となる。
3月初旬から時計を出し始め、4月に入るとバリアトライアルにも参加。4月16日のバリアトライアル(オールウェザー1200メートル)では、前半の行きっぷりがよくないように見えたが、4コーナーから馬群の外を上がっていくと、直線で一気に脚を伸ばして差し切るという、この馬「らしさ」全開の動きを見せた。ラストランになると言われているここは、世界の競馬ファンが期待する結末になるとみる。
セレクションの2番手には、イギリス調教馬ながら、イタリア、ドイツ、フランス、カタールの4か国で重賞(ローカル重賞を含む)を制しているブレーヴエンペラーをあげたい。カイロ、リアルワールドといったG1連対馬に先着した前走の内容から、この顔触れに入っても好勝負できると判断した。
1959年(昭和34年)東京生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の制作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬を学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。
ゴールデンシックスティ/ビューティージョイ
2021年からこのレースを勝ち続けているゴールデンシックスティが、4連覇に挑む。
そして、香港における歴史的名馬にとって、ここが現役最後の一戦になると言われている。唯一の気がかりが、当日の馬場状態だが、極端な道悪にならない限り、有終の美を自ら飾るレースを見せてくれると信じている。
2番手グループは、日本のオオバンブルマイ、香港のヴォイッジバブル、ビューティーエターナル、ビューティージョイの4頭が、横一線とみている。前走(ドンカスターマイル)の敗因がはっきりしている(勝負どころで前が詰まった)オオバンブルマイにもおおいに食指が動くが、セレクションの2頭目にはビューティージョイを選択した。1月21日の香港スチュワーズCでは3着だった同馬。4月7日のチェアマンズT(G2)を勝っての参戦で、こうしたレースで示した能力を素直に発揮できれば、2着に来るのはこの馬だろう。
イギリスから参戦のブレーヴエンペラーは、非常にユニークな経歴の持ち主だが、このメンバーに入っては能力的に少し足りないとみている。(訳:合田直弘)
ワールドワイドな競馬日刊紙サラブレッド・デイリー・ニュースのヨーロッパ・パートの編集責任者。これまでも、サラブレッド・オーナー&ブリーダー、ペースメーカーホース&ハウンド、レーシングポスト、インサイドレーシング(オーストラリア)など、数多くの競馬および馬術関係出版物に寄稿している。 少数ながら馬も所有し、生産と競馬にも従事。夫は調教師のジョン・ベリーで、現在はニューマーケット在住。
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