※表は横にスクロールすることができます。
コース | 一周距離 | 幅員 | 直線距離 | 高低差 | 発走距離 |
---|---|---|---|---|---|
A | 1,689m | 24〜28m | 356.5m | 1.9m | 1,200m、1,400m、2,000m 2,200m、3,000m 3,200m(外・内) |
B | 1,713.2m | 20〜25m | 359.1m | 1.9m | 1,200m、1,400m、2,000m 2,200m、3,000m 3,200m(外・内) |
※表は横にスクロールすることができます。
コース | 一周距離 | 幅員 | 直線距離 | 高低差 | 発走距離 |
---|---|---|---|---|---|
A | 2,089m | 24〜29m | 473.6m | 2.4m | 1,400m、1,600m、1,800m 2,400m、2,600m 3,200m(外・内) |
B | 2,113.2m | 20〜25m | 476.3m | 2.4m | 1,400m、1,600m、1,800m 2,400m、2,600m 3,200m(外・内) |
※表は横にスクロールすることができます。
一周距離 | 幅員 | 直線距離 | 高低差 | 発走距離 |
---|---|---|---|---|
1,517.6m | 22〜25m | 352.7m | 1.6m | 1,200m、1,400m、1,800m、2,000m、2,600m |
|
|
幅員 |
|
高低差 |
|
発走距離 | 芝:3,000m、3,140m、3,800m、3,900m 芝→ダート:2,970m、3,110m |
1、3号障害 | いけ垣 片面飛越 |
高さ1.4m 幅2.3m (いけ垣1.3m) |
---|---|---|
2号障害 | 水ごう | 高さ1.2m 幅4.0m (いけ垣0.7m 水ごう3.0m ) |
4、8号障害 | いけ垣 両面飛越 |
高さ1.45m 幅2.4m (いけ垣1.4m) |
5号障害 | グリーンウォール (人工竹柵) |
高さ1.25m 幅1.35m (竹柵0.7m) |
6号障害 | 竹柵 (上下動式) 片面飛越 |
高さ 1.2m〜1.4m 幅 1.6m (竹柵0.95m) |
7号障害 | いけ垣 両面飛越 |
高さ 1.4m 幅 1.9m (いけ垣0.9m) |
9号障害 | いけ垣 片面飛越 |
高さ 1.2m 幅 1.7m (いけ垣1.2m) |
10号障害 | ハードル (可動式障害) |
高さ 1.2m 幅 1.8m (竹柵0.5m) |
昭和の時代は「オムスビ型の競馬場」として親しまれていた阪神競馬場だが、平成に入って装いを一新。「従来の3、4コーナーの外側に、外回りコースを新設」という大規模な改修をへて、日本屈指のスケールを誇る競馬場に生まれ変わった。内回りコースの1周距離は1689メートル(芝コースの距離についてはAコースの数値を用いる)と標準的なサイズながら、新設された外回りコースの1周距離は実に2089メートル。右回りの競馬場の中では日本最長で、東京競馬場(2083.1メートル)をも上回る。
そんな外回りコースの特徴はバックストレッチが非常に長く、3、4コーナーのカーブもゆったりしていること。内回りコースと分岐した後もしばらくまっすぐ走り、広々とした3、4コーナーを回って直線に向く。ちなみに内回りの芝1200メートルと外回りの芝1600メートルは発走地点が同じ、また、2コーナー付近に発走地点が設けられている東京の芝1600メートルに対し、阪神の芝1600メートルは向正面半ばからスタートを切る。これらを重ね合わせれば、バックストレッチの長さと3、4コーナーの大きさをイメージしていただけるはずだ。
さらに外回りコースの直線は473.6メートルと右回り最長(新潟、東京に次いで全場3位)。ゴール前には急坂も設けられている。サイズは標準的で決して小さいわけではない内回りコース(直線の長さは356.5メートル)だが、外回りはより“紛れ”が生じにくい、馬の実力がストレートに反映されるコースといえるだろう。
ただし幅員はそれほど広くなく、コースの設定はA、Bのみ。4つのコース(A、B、C、D)を使い分けられる京都に比べると、馬場の傷みは進行しやすい。梅雨と重なる6月の開催は特に、タフなコンディションになりやすいことは頭に入れておこう。
コースの起伏に目を向けると、内回りコースでは残り800メートル地点から、外回りコースでは残り600メートル地点から、直線の半ばにかけて緩やかな下り勾配が続き、ゴール前の急坂につながるレイアウト。この上り坂は高低差こそ1.8メートルながら、勾配は1.5%となかなかキツい。
一方のダートコースは残り900メートル地点から直線にかけて緩やかに下り、残り200メートル地点に高低差1.6メートルの上り坂が待ち受ける起伏構成。1周距離は1517.6メートル、直線の長さは352.7メートルで、芝の内回りと同様、こちらも標準サイズといえる。とはいえゴール前に坂が設けられている阪神と平坦な京都では、パフォーマンスに差が出る馬もいるので注意が必要だ。
コースは右回り、ダートは1400メートル戦と2000メートル戦が芝スタート。また、障害戦はタスキコースを含む専用コースで争われる。
文:石田敏徳(2019年9月時点)