2022年 重賞レース一覧ヴィクトリアマイル
マイルに照準を合わせてきたレイパパレ、約1年ぶりの実戦に臨むデアリングタクト、快速レシステンシアといったGⅠホース5頭のほか、サウジアラビアで存在感を示したソングライン、秋華賞2着のファインルージュ、同3着のアンドヴァラナウトなど、18頭中16頭が重賞ウィナーという豪華メンバーで争われたヴィクトリアマイル(GⅠ)。注目のレースを制したのは、アルテミスS、阪神ジュベナイルフィリーズ、桜花賞と芝1600メートルでは3戦3勝、この距離に絶対の自信を持つソダシだった。
「抜群のスタートを切れた」と振り返るのは、デビューからソダシの手綱を預かり続けている吉田隼人騎手。おかげで難なく好位をキープ、ローザノワールが先導する緩みのない流れをリズムよく追走する。
緊張感を漂わせながら、馬群は3コーナー、4コーナー、そして直線へ。逃げるローザノワール目がけて、2、3番手にいたレシステンシアとレイパパレは外から、デアリングタクトは内から追撃を開始する。ここで、ひと呼吸遅らせて余裕たっぷりにスパート態勢へと移ったのが吉田騎手とソダシだ。
トップスピードに達したソダシは、すぐさま周囲を圧倒。大きなストライドを繰り出し、残り200メートルを過ぎたあたりで敢然と先頭に躍り出る。その末脚は「手ごたえも、追い出してからの反応もいい。これなら後ろから差されることはない」という吉田騎手の感触をさらに上回るものだった。
結局、懸命に粘るローザノワールとレシステンシア、最後に脚を伸ばしてきたファインルージュとソングラインによる激しい2着争いを2馬身突き放してのゴール。
近3走は、秋華賞10着、チャンピオンズC12着、フェブラリーS3着と連敗していたソダシだが、得意の距離に戻って白い馬体が躍動、完勝ともいえる走りで3つ目のGⅠタイトルを手にしたのだった。
(谷川 善久)
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 負担重量 | 騎手名 | タイム | 着差 | コーナー通過順位 | 推定上り | 馬体重(増減) | 調教師名 | 単勝人気 |
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1 | 5 | ソダシ | 牝4 | 55.0 | 吉田 隼人 | 1:32.2 |
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33.4 | 476(0) | 須貝 尚介 | 4 | ||
2 | 11 | ファインルージュ | 牝4 | 55.0 | C.ルメール | 1:32.5 | 2 |
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33.4 | 500(-10) | 木村 哲也 | 3 | |
3 | 7 | レシステンシア | 牝5 | 55.0 | 横山 武史 | 1:32.5 | クビ |
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34.1 | 510(-6) | 松下 武士 | 6 | |
4 | 10 |
ローザノワール
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牝6 | 55.0 | 田中 勝春 | 1:32.5 | ハナ |
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34.5 | 468(-6) | 西園 正都 | 18 | |
5 | 2 | ソングライン | 牝4 | 55.0 | 池添 謙一 | 1:32.5 | ハナ |
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33.2 | 486(前計不) | 林 徹 | 2 | |
6 | 1 | デアリングタクト | 牝5 | 55.0 | 松山 弘平 | 1:32.7 | 1 1/4 |
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33.6 | 486(+22) | 杉山 晴紀 | 5 | |
7 | 9 | アブレイズ | 牝5 | 55.0 | 菅原 明良 | 1:32.8 | クビ |
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32.9 | 490(-4) | 池江 泰寿 | 17 | |
8 | 14 | アカイイト | 牝5 | 55.0 | 幸 英明 | 1:32.8 | アタマ |
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33.1 | 512(-2) | 中竹 和也 | 12 | |
9 | 17 | シャドウディーヴァ | 牝6 | 55.0 | 坂井 瑠星 | 1:32.8 | クビ |
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32.9 | 482(+2) | 斎藤 誠 | 16 | |
10 | 12 | ミスニューヨーク | 牝5 | 55.0 | M.デムーロ | 1:32.9 | アタマ |
|
33.4 | 468(+6) | 杉山 晴紀 | 14 | |
11 | 6 | ディヴィーナ | 牝4 | 55.0 | 武 豊 | 1:32.9 | アタマ |
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33.6 | 420(0) | 友道 康夫 | 13 | |
12 | 13 | レイパパレ | 牝5 | 55.0 | 川田 将雅 | 1:32.9 | ハナ |
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34.3 | 440(+6) | 高野 友和 | 1 | |
13 | 18 | テルツェット | 牝5 | 55.0 | D.レーン | 1:33.0 | 1/2 |
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32.9 | 432(0) | 和田 正一郎 | 8 | |
14 | 15 | アンドヴァラナウト | 牝4 | 55.0 | 福永 祐一 | 1:33.1 | 1/2 |
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33.8 | 434(-10) | 池添 学 | 7 | |
15 | 16 | デゼル | 牝5 | 55.0 | 藤岡 康太 | 1:33.2 | 1/2 |
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33.6 | 482(-2) | 友道 康夫 | 9 | |
16 | 8 | クリノプレミアム | 牝5 | 55.0 | 松岡 正海 | 1:33.2 | クビ |
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34.3 | 486(0) | 伊藤 伸一 | 15 | |
17 | 4 | マジックキャッスル | 牝5 | 55.0 | 戸崎 圭太 | 1:33.5 | 2 |
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33.9 | 442(0) | 国枝 栄 | 11 | |
18 | 3 |
メイショウミモザ
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牝5 | 55.0 | 鮫島 克駿 | 1:33.7 | 1 |
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33.9 | 458(+2) | 池添 兼雄 | 10 |
ハロンタイム | 12.5 - 10.8 - 11.4 - 11.6 - 11.7 - 11.1 - 11.3 - 11.8 |
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上り | 4F 45.9 - 3F 34.2 |
3コーナー | 10,7,13,5,8(1,11)6(2,15)12(4,16)14(3,9,17)18 |
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4コーナー | 10-7,13,5,8(1,11)(6,2,15)12(4,16)14(3,9,17)18 |
勝馬 | ソダシ [牝4・白毛] 父:クロフネ 母:ブチコ |
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馬主 | 金子真人ホールディングス株式会社 |
生産地 | 北海道勇払郡安平町 |
生産牧場 | ノーザンファーム |
戦績 | 11戦7勝 |
獲得賞金 | 501,420,000円 |
主な勝鞍 | 重賞6勝目 2020年 札幌2歳ステークス(GⅢ) 2020年 アルテミスステークス(GⅢ) 2020年 阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ) 2021年 桜花賞(GⅠ) 2021年 札幌記念(GⅡ) |
騎手 | 吉田 隼人:初勝利 |
調教師 | 須貝 尚介:2勝目 2017年 アドマイヤリード |