2021年 重賞レース一覧マイルチャンピオンシップ
昨年は安田記念、スプリンターズS、マイルチャンピオンシップと3連勝をマークしてJRA賞最優秀短距離馬に輝くなど、ここまでGⅠを5勝しているグランアレグリアが、ラストランの舞台として選んだのが、このマイルチャンピオンシップ(GⅠ)。その実績から単勝オッズ1.7倍の断然人気を背負って、グランアレグリアはゲートから飛び出した。
最内枠スタートのホウオウアマゾンがマイペースで逃げ、いずれも朝日杯フューチュリティS勝ち馬であるサリオスとグレナディアガーズは好位、マイルGⅠ2勝のインディチャンプがその直後、NHKマイルCを制したシュネルマイスターとホープフルSの覇者ダノンザキッドは中団に構えた。
グランアレグリアは、これらを前に見ながらレースを進める。鞍上のクリストフ・ルメール騎手いわく「ちょっと後ろだったけれど気にしなかった」という、自信満々の追走だ。そこから馬群の外を余裕たっぷりに進出、4コーナーでは先行勢を射程圏に捉える位置までポジションを上げて、グランアレグリアは直線へと向かう。
前走・天皇賞(秋)ではエフフォーリアとコントレイルに屈して3着と敗れていたが、適距離に戻れば地力は一枚も二枚も上だ。外から一気に伸びて、坂を駆け上がりながら突き抜けるグランアレグリア。最後は、馬群を割って差してきたシュネルマイスター、しぶとく詰め寄るダノンザキッド、粘り腰を見せるインディチャンプ、内で盛り返すホウオウアマゾンらの激しい2着争いに4分の3馬身差をつけての先頭ゴールとなる。
「本当のグランアレグリアを見せたかった」と、ルメール騎手。まさしく女王らしい走りで、6つ目のビッグタイトル獲得、連覇、そして有終の美を飾るという壮大なミッションを完遂した、そんなラストランであった。
(谷川 善久)
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 負担重量 | 騎手名 | タイム | 着差 | コーナー通過順位 | 推定上り | 馬体重(増減) | 調教師名 | 単勝人気 |
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1 | 12 | グランアレグリア | 牝5 | 55.0 | C.ルメール | 1:32.6 |
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32.7 | 506(+2) | 藤沢 和雄 | 1 | ||
2 | 3 | シュネルマイスター | 牡3 | 56.0 | 横山 武史 | 1:32.7 | 3/4 |
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32.9 | 480(-2) | 手塚 貴久 | 2 | |
3 | 13 | ダノンザキッド | 牡3 | 56.0 | 川田 将雅 | 1:32.8 | 1/2 |
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33.0 | 528(+2) | 安田 隆行 | 5 | |
4 | 7 | インディチャンプ | 牡6 | 57.0 | 福永 祐一 | 1:32.8 | ハナ |
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33.2 | 484(0) | 音無 秀孝 | 6 | |
5 | 1 | ホウオウアマゾン | 牡3 | 56.0 | 坂井 瑠星 | 1:33.0 | 1 1/4 |
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33.7 | 510(+2) | 矢作 芳人 | 7 | |
6 | 4 |
サリオス
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牡4 | 57.0 | 松山 弘平 | 1:33.1 | クビ |
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33.7 | 546(+10) | 堀 宣行 | 3 | |
7 | 8 | ダーリントンホール | 牡4 | 57.0 | 和田 竜二 | 1:33.2 | 1/2 |
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33.4 | 538(0) | 木村 哲也 | 10 | |
8 | 5 | サウンドキアラ | 牝6 | 55.0 | 武 豊 | 1:33.2 | クビ |
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33.6 | 460(-6) | 安達 昭夫 | 11 | |
9 | 11 | カテドラル | 牡5 | 57.0 | 戸崎 圭太 | 1:33.2 | クビ |
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33.1 | 492(+10) | 池添 学 | 8 | |
10 | 6 | ケイデンスコール | 牡5 | 57.0 | 岩田 康誠 | 1:33.3 | クビ |
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33.2 | 474(0) | 安田 隆行 | 12 | |
11 | 16 | レインボーフラッグ | 牡8 | 57.0 | 小崎 綾也 | 1:33.4 | 1/2 |
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33.1 | 466(-2) | 小崎 憲 | 16 | |
12 | 10 | ロータスランド | 牝4 | 55.0 | 田辺 裕信 | 1:33.5 | 3/4 |
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33.9 | 466(-6) | 辻野 泰之 | 9 | |
13 | 9 | グレナディアガーズ | 牡3 | 56.0 | 池添 謙一 | 1:33.8 | 1 3/4 |
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34.4 | 466(+6) | 中内田 充正 | 4 | |
14 | 2 | クリノガウディー | 牡5 | 57.0 | 岩田 望来 | 1:33.9 | クビ |
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34.4 | 494(+4) | 藤沢 則雄 | 14 | |
15 | 14 | リプレーザ | 牡3 | 56.0 | 幸 英明 | 1:34.7 | 5 |
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34.9 | 490(+2) | 大根田 裕之 | 13 | |
16 | 15 |
サウンドカナロア
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牡5 | 57.0 | 藤岡 康太 | 1:35.2 | 3 |
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35.1 | 482(+6) | 村山 明 | 15 |
ハロンタイム | 12.5 - 11.2 - 11.9 - 12.0 - 11.7 - 11.1 - 10.7 - 11.5 |
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上り | 4F 45.0 - 3F 33.3 |
3コーナー | 1,2(4,9)(7,5)10(3,13)(8,14)12,6(11,15)16 |
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4コーナー | 1(4,9)2(7,5,10)(3,8,13,12,14)(6,11,15)16 |
勝馬 | グランアレグリア [牝5・鹿毛] 父:ディープインパクト 母:タピッツフライ |
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馬主 | 有限会社 サンデーレーシング |
生産地 | 北海道勇払郡安平町 |
生産牧場 | ノーザンファーム |
戦績 | 15戦9勝 |
獲得賞金 | 1,073,813,000円 |
主な勝鞍 | 重賞8勝目 2018年 サウジアラビアロイヤルカップ(GⅢ) 2019年 桜花賞(GⅠ) 2019年 阪神カップ(GⅡ) 2020年 安田記念(GⅠ) 2020年 スプリンターズステークス(GⅠ) 2020年 マイルチャンピオンシップ(GⅠ) 2021年 ヴィクトリアマイル(GⅠ) |
騎手 | C.ルメール:2勝目 2020年 グランアレグリア |
調教師 | 藤沢 和雄:6勝目 1993年 シンコウラブリイ 1997年 タイキシャトル 1998年 タイキシャトル 2001年 ゼンノエルシド 2020年 グランアレグリア |