2023年 重賞レース一覧チャンピオンズカップ
デビューから11戦連続で連対をキープしながらフェブラリーSを制し、ダート界の頂点に立ったレモンポップ。ドバイ遠征は不本意な結果となってしまったが、帰国初戦のマイルチャンピオンシップ南部杯は後続を2秒も突き放す大差の逃げ切り勝ち。能力の高さをあらためて示すと、チャンピオンズC(GⅠ)では15番ゲートから飛び出した。
ここまでの13戦はすべて1600メートル以下、1800メートルへの挑戦は初となるレモンポップ。鞍上の坂井瑠星騎手もその点に不安を抱き、また「コース1周の競馬も初めてなのに大外枠は高いハードルだ」と感じたという。
打開策は“逃げ”。「なるべくラチ沿いでロスなく行きたい」との考えから、内へ切れ込みながら一気にハナを奪ったレモンポップは、マイペースのラップを刻んでいく。
直後にはホープフルS勝ち馬ドゥラエレーデや一昨年の覇者テーオーケインズ。コリアC圧勝のクラウンプライドと同2着のグロリアムンディが続き、シリウスSを勝ったハギノアレグリアス、帝王賞連覇のメイショウハリオ、JBCレディスクラシック1着のアイコンテーラーらが中団、デビュー5連勝中の新星セラフィックコールは後方を進む。
難敵たちを引き連れて、レモンポップはいざ直線へと向かった。
懸命に前を捕まえようとするドゥラエレーデとテーオーケインズだったが、差は詰まらぬまま。未知となる残り200メートルもまったく問題にせず、レモンポップは粘りに粘る。末脚勝負に賭けたウィルソンテソーロが最後の最後に追い込んできたものの、これを1馬身4分の1振り切って、レモンポップは逃走劇を完遂したのだった。
「堂々とチャンピオンを名乗っていい」とレモンポップを称える坂井騎手。確かに、正攻法の走りで王者の貫禄を見せつける、そんな一戦だったといえるだろう。
(谷川 善久)
着順 | 枠 | 馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手名 | タイム | 着差 | コーナー 通過順位 |
推定上り | 馬体重 (増減) |
調教師名 | 単勝 人気 |
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1 | 15 | レモンポップ | 牡5 | 58.0 | 坂井 瑠星 | 1:50.6 |
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37.3 | 514(-3) | 田中 博康 | 1 | ||
2 | 7 | ウィルソンテソーロ | 牡4 | 58.0 | 原 優介 | 1:50.8 | 1 1/4 |
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36.6 | 482(-4) | 小手川 準 | 12 | |
3 | 5 | ドゥラエレーデ | 牡3 | 57.0 | B.ムルザバエフ | 1:50.9 | クビ |
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37.5 | 510(-14) | 池添 学 | 9 | |
4 | 4 | テーオーケインズ | 牡6 | 58.0 | 松山 弘平 | 1:50.9 | クビ |
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37.3 | 504(+8) | 高柳 大輔 | 4 | |
5 | 2 | メイショウハリオ | 牡6 | 58.0 | 浜中 俊 | 1:51.3 | 2 1/2 |
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37.3 | 508(+5) | 岡田 稲男 | 6 | |
6 | 11 | ハギノアレグリアス | 牡6 | 58.0 | 岩田 望来 | 1:51.4 | クビ |
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37.6 | 494(+4) | 四位 洋文 | 5 | |
7 | 1 | メイクアリープ | 牡4 | 58.0 | 幸 英明 | 1:51.4 | アタマ |
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37.6 | 478(-2) | 大根田 裕之 | 11 | |
8 | 10 | ノットゥルノ | 牡4 | 58.0 | 松若 風馬 | 1:51.5 | 3/4 |
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37.5 | 522(+11) | 音無 秀孝 | 14 | |
9 | 8 | アーテルアストレア | 牝4 | 56.0 | 横山 武史 | 1:51.6 | 1/2 |
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37.3 | 462(+4) | 橋口 慎介 | 13 | |
10 | 12 | セラフィックコール | 牡3 | 57.0 | M.デムーロ | 1:51.9 | 1 1/2 |
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37.7 | 528(-8) | 寺島 良 | 2 | |
11 | 9 | クラウンプライド | 牡4 | 58.0 | 川田 将雅 | 1:52.0 | 1/2 |
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38.4 | 512(+15) | 新谷 功一 | 3 | |
12 | 13 |
ケイアイシェルビー
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牡5 | 58.0 | 藤懸 貴志 | 1:52.1 | 3/4 |
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38.7 | 476(+8) | 平田 修 | 15 | |
13 | 6 |
グロリアムンディ
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牡5 | 58.0 | C.ルメール | 1:52.1 | クビ |
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38.3 | 506(-6) | 大久保 龍志 | 8 | |
14 | 14 | アイコンテーラー | 牝5 | 56.0 | J.モレイラ | 1:54.1 | 大差 |
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40.2 | 484(+7) | 河内 洋 | 7 | |
15 | 3 |
ジオグリフ
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牡4 | 58.0 | W.ビュイック | 1:55.0 | 5 |
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41.4 | 504(-11) | 木村 哲也 | 10 |
ハロンタイム | 12.5 - 11.0 - 12.9 - 12.4 - 12.1 - 12.4 - 12.6 - 12.1 - 12.6 |
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上り | 4F 49.7 - 3F 37.3 |
1コーナー | 15(5,13)(4,3,6,9)1,11(2,14)10-(7,8)-12 |
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2コーナー | 15,5(4,13)(3,9)(1,6)11(2,14)10(7,8)-12 |
3コーナー | 15(5,13)(4,3,9)(1,6,11)(2,10,14)(7,12)8 |
4コーナー | (*15,5)(4,13)(3,9)(1,6,11)2(10,14)(7,8,12) |
勝馬 | (外)レモンポップ [牡5・栗毛] 父:Lemon Drop Kid 母:Unreachable |
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馬主 | ゴドルフィン |
生産地 | アメリカ |
Breeder | Mr. &Mrs. Oliver S. Tait |
戦績 | 14戦10勝 (内中央) 12戦9勝 (内地方) 1戦1勝 (内海外) 1戦0勝 |
獲得賞金 | 481,756,000円 (内中央) 411,756,000円 (内地方) 70,000,000円 (内海外) 0円 |
主な勝鞍 | 重賞4勝目 2023年 根岸ステークス(GⅢ) 2023年 フェブラリーステークス(GⅠ) 2023年 マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ)(盛岡) |
騎手 | 坂井 瑠星:初勝利 |
調教師 | 田中 博康:初勝利 |