第9回 ジャパンカップダート
 

王者が鮮やかに復活! カネヒキリが3年ぶりにこのレースを制す
 今年から阪神ダート1800mでおこなわれることになったジャパンカップダート(GI)。新生初年度にふさわしく、素晴らしいメンバーが顔をそろえました。

 ヴァーミリアンとカネヒキリ、新旧“砂の王者”が出走。3歳にはサクセスブロッケンとカジノドライヴの両雄がおり、さらにはサンライズバッカス、ブルーコンコルド、メイショウトウコンといった実績馬もゲートに収まります。地方からはフリオーソ、海外からはティンカップチャリスとフロストジャイアントが参戦。米G1馬マストトラックは出走取消となったものの、残る15頭すべてが重賞ウィナー、全馬の獲得タイトル数は60以上という、実に豪華な陣容による一戦です。

 この強敵たちを相手に、カネヒキリが復活の雄叫びをあげてみせました。

 ティンカップチャリスの逃げを内からサクセスブロッケンが交わしたのが3コーナー。フリオーソも並びかけようとし、外からはヴァーミリアンとメイショウトウコンもスパートを開始、激しい争いとともに馬群は直線へと向かいます。

 ここで抜け出してきたのがカネヒキリでした。5枠10番のスタートながらペースが上がった3コーナーで上手く内へと潜り込み、先行勢を見る位置で4コーナーを回ると、サクセスブロッケンとティンカップチャリスの間に生まれたスペースを一気に突いて先頭に踊り出ます。鞍上C.ルメール騎手の頭脳的な手綱さばきに応えて、カネヒキリはメイショウトウコンとヴァーミリアンの猛追を凌ぎ切り、1着でゴールを駆け抜けたのでした。

 カネヒキリは2005年のこのレースをレコードで制し、翌年のフェブラリーSも勝利、ドバイワールドカップでは4着となるなど、一時代を築いた存在。その後、屈腱炎のため2年以上もの休養を挟み、前走・武蔵野Sでようやくの復帰を果たしていました。

 その復帰戦では9着に敗れていましたが、一度叩かれたことで体調は一変していたのでしょう。自身が休養中のダート戦線を盛り上げてきた各馬をまとめて負かす、鮮やかな復活劇を完遂してみせたのでした。
2008年 12月7日(日) 5回阪神2日
 
11R 第9回 ジャパンカップダート(GI)
サラ系3歳以上 1800m ダート・右
(国際)(指定) オープン 定量
本賞金: 13000、 5200、 3300、 2000、 1300万円 発走 15:40
天候:晴   ダート:良
 
着順 馬番 馬名 性齢 負担
重量
騎手 タイム 着差 推定
上り
馬体重 調教師 単勝
人気
1 5 10 カネヒキリ 牡6 57.0 C.ルメール 1:49.2   36.4 530 -4 角居勝彦 4
2 3 5 メイショウトウコン 牡6 57.0 藤田伸二 1:49.2 アタマ 35.9 460 -2 安田伊佐夫 7
3 3 6 ヴァーミリアン 牡6 57.0 岩田康誠 1:49.3 クビ 36.2 524 +12 石坂正 1
4 2 3 サンライズバッカス 牡6 57.0 佐藤哲三 1:49.6 1 3/4 36.3 494 +6 音無秀孝 6
5 6 12 ブルーコンコルド 牡8 57.0 幸英明 1:49.6 アタマ 36.6 510 -4 服部利之 11
6 6 11 マル外カジノドライヴ 牡3 56.0 安藤勝己 1:49.7 3/4 36.9 530 前計不 藤沢和雄 3
7 7 14 シカク地フリオーソ 牡4 57.0 戸崎圭太 1:49.9 37.2 508 +17 川島正行 12
8 4 7 サクセスブロッケン 牡3 56.0 横山典弘 1:49.9 ハナ 37.3 522 +1 藤原英昭 2
9 1 1 ワンダースピード 牡6 57.0 小牧太 1:50.2 1 3/4 36.7 484 +8 羽月友彦 9
10 8 15 ワイルドワンダー 牡6 57.0 蛯名正義 1:50.2 ハナ 37.2 450 -14 久保田貴士 10
11 8 16 マル地ボンネビルレコード 牡6 57.0 内田博幸 1:50.8 3 1/2 37.2 494 -2 堀井雅広 13
12 1 2 シカク外フロストジャイアン 牡5 57.0 C.ヴェラスケス 1:51.5 38.0 506 前計不 R.ダトロー 14
13 4 8 シカク外ティンカップチャリ せん3 56.0 E.プラード 1:51.6 クビ 38.9 472 前計不 M.レセッシー 5
14 5 9 アドマイヤフジ 牡6 57.0 川田将雅 1:52.3 39.1 528 0 橋田満 8
15 2 4 メイショウバトラー 牝8 55.0 福永祐一 1:54.5 大差 41.3 520 +3 高橋成忠 15
取消 7 13 シカク外マストトラック 牡4 57.0 G.ゴメス   R.フランケル  
タイム
ハロンタイム 12.4 - 11.2 - 13.1 - 11.7 - 11.8 - 12.4 - 12.0 - 12.1 - 12.5
上り 4F 49.0 - 3F 36.6
コーナー通過順位
1コーナー 8(7,14)9(4,10,11)(1,15,12)(2,6)-(3,16,5)
2コーナー (7,*8,14)(4,9,10,11)(15,12)(1,2,6)(3,16)5
3コーナー (*7,8)(10,14,11)(4,15,12)(9,6)(1,2)(3,16,5)
4コーナー (*7,8,14)11(10,6)(15,12,5)3,2,9(1,16)4
払戻金
単勝 10 980円 4番人気 馬連 5-10 11,710円 30番人気 馬単 10-5 21,570円 54番人気
複勝 10
5
6
300円
500円
120円
4番人気
6番人気
1番人気
ワイド 5-10
6-10
5-6
3,090円
500円
890円
31番人気
2番人気
7番人気
3連複 5-6-10 7,090円 18番人気
3連単 10-5-6 69,460円 181番人気
枠連 3-5 860円 3番人気                
返還   返還馬番 13番 返還同枠 7枠




勝馬の情報
勝 馬 カネヒキリ
[牡6・栗毛]
父:フジキセキ
母:ライフアウトゼア
馬 主 金子真人ホールディングス(株)
生産地 北海道勇払郡安平町(旧:早来町)
生産牧場 ノーザンファーム
戦 績 16戦9勝
(内中央   12戦7勝)
(内地方交流 3戦2勝)
(内海外    1戦0勝)
獲得賞金 611,624,700円
(内中央    451,799,000円)
(内地方交流 124,500,000円)
(内海外     35,325,700円)
主な勝鞍 重賞6勝目(地方含む)
H17  ユニコーンステークス(GIII)
  ジャパンカップダート(GI)
  ジャパンダートダービー(GI)[大井]
  ダービーグランプリ(GI)[盛岡]
H18  フェブラリーステークス(GI)
騎 手 C.ルメール:初勝利
調教師 角居 勝彦:2勝目
H17  カネヒキリ

※戦績・獲得賞金は2008年ジャパンカップダート(GI)終了時点
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