過去GI成績
第23回 フェブラリーS
 
 
これが王者の走りだ! 堂々と抜け出したカネヒキリがGI連破を果たす
 昨年は交流GIのジャパンダートダービーとダービーグランプリを制し、ジャパンカップダートではレコードタイムを叩き出して、JRA賞最優秀ダートホースならびにダート競走格付け委員会が選出するダートグレード競走最優秀馬に輝いたカネヒキリ。このキング・オブ・ダートの4歳初戦となったのは、第23回フェブラリーS(GI)です。

 ジャパンカップダートでカネヒキリの後塵を拝したシーキングザダイヤやタイムパラドックスといった古豪、地方の雄アジュディミツオー、東京ダート1600mでカネヒキリを破っているサンライズバッカス、昨年の覇者メイショウボーラー、今年に入って頭角を現してきたリミットレスビッドにタガノゲルニカ、さらにはヴァーミリアンやブルーコンコルドと、いずれ劣らぬ実力馬たちが王座奪取を狙ってゲートに収まりましたが、1番人気に推されたカネヒキリは、いともたやすくこれらを一蹴してみせます。

 メイショウボーラーの逃げをトウショウギアが突ついて、1000m通過が57秒4という猛烈なラップが刻まれました。カネヒキリは中団の外、他の馬からのプレッシャーがまったくない位置で手応え良く追走します。3コーナーからは馬なりのままジワリと位置取りをあげ、4コーナー出口では先頭をしっかりと射程圏内に捉えました。

 直線、逃げた2頭に後続が襲い掛かります。特に、GI初制覇に燃えるシーキングザダイヤと、これが中央・地方・芝・ダートを通じて20戦目のGIとなるユートピアの伸び脚が良く、並んで先頭へと躍り出ます。
 しかし、それも一瞬のこと。この2頭を外からカネヒキリがあっさりと交わし、さらに3馬身突き放してゴールへ。余裕と風格、自信とパワーとを感じさせながら、王者としての使命、すなわち“圧勝”を演じてみせたのでした。

 カネヒキリが次に見すえるのは、世界ダート王の座。過去、何頭もの日本ダート王が跳ね返されてきたドバイ・ワールド・カップという高い壁に挑みます。
「本当に強い馬だ」
 武騎手の言葉が、遠くUAEの地でも聞けることを願いましょう。
 
 
 
 
2006年1回東京8日(2月19日)11R
第23回 フェブラリーS(GI)
サラ系4歳以上 1600m ダート・左
(混合)(指定) オープン 定量
本賞金:9400、3800、2400、1400、940万円 発走 15:40
  天候:曇  ダート:良 
着順 馬番 記号 馬名 負担
重量
騎手 タイム 着差 馬体重 調教師 単勝
人気
1 7 14 (父)(市) カネヒキリ 4 57.0kg 武豊 1:34.9   516Kg +2 角居勝彦 1
2 5 9 (外) シーキングザダイヤ 5 57.0kg O.ペリエ 1:35.4 3馬身 490Kg +8 森秀行 2
3 2 3 (市) ユートピア 6 57.0kg 安藤勝己 1:35.4 アタマ 482Kg +5 橋口弘次郎 11
4 6 11 (父) ブルーコンコルド 6 57.0kg 幸英明 1:35.6 1 1/4馬身 518Kg -8 服部利之 4
5 4 8
ヴァーミリアン 4 57.0kg C.ルメール 1:35.8 1 1/4馬身 524Kg -4 石坂正 3
6 3 6
サカラート 6 57.0kg 小牧太 1:36.0 1 1/4馬身 476Kg +4 石坂正 14
7 4 7 [地] アジュディミツオー 5 57.0kg 内田博幸 1:36.0 クビ 532Kg 0 川島正行 5
8 8 15
タガノゲルニカ 4 57.0kg 池添謙一 1:36.4 2 1/2馬身 472Kg +4 池添兼雄 8
9 7 13
タイムパラドックス 8 57.0kg 安藤光彰 1:36.4 クビ 460Kg -2 松田博資 12
10 1 2 (外) タイキエニグマ 5 57.0kg 田中勝春 1:36.5 クビ 514Kg 0 清水美波 10
11 1 1
リミットレスビッド 7 57.0kg D.バルジュー 1:36.5 ハナ 498Kg -6 加用正 7
12 8 16
サンライズバッカス 4 57.0kg 柴田善臣 1:36.6 1/2馬身 464Kg -6 音無秀孝 6
13 3 5 (外) スターキングマン 7 57.0kg 柴山雄一 1:36.6 ハナ 466Kg -1 森秀行 13
14 2 4
ニホンピロサート 8 57.0kg 中舘英二 1:37.9 8馬身 520Kg -4 目野哲也 16
15 5 10
メイショウボーラー 5 57.0kg 福永祐一 1:38.8 5馬身 496Kg -4 白井寿昭 9
16 6 12
トウショウギア 6 57.0kg 藤田伸二 1:39.6 5馬身 520Kg -8 池上昌弘 15

ハロンタイム  12.2 - 10.7 - 11.0 - 11.4 - 12.1 - 12.9 - 12.3 - 12.3
上り  4F 49.6 - 3F 37.5
3コーナー  (*10,12)=3,9,4(8,11)(6,15)(1,14)13(7,16)(5,2)
4コーナー  (*10,12)=(3,9)(4,8,11)(6,15,14)1(13,7,16)(5,2)

<払戻金>
単勝 14 270円 1番人気
複勝 14 130円 1番人気
09 160円 2番人気
03 750円 11番人気
枠連 5-7 540円 1番人気
馬連 09-14 660円 1番人気
ワイド 09-14 290円 1番人気
03-14 1,860円 23番人気
03-09 1,820円 22番人気
馬単 14-09 1,090円 1番人気
3連複 03-09-14 5,920円 19番人気
3連単 14-09-03 21,200円 48番人気
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勝 馬 (父)(市)カネヒキリ [牡4・栗毛]
父:フジキセキ
母:ライフアウトゼア
馬主 金子真人ホールディングス(株)
生産地 北海道勇払郡早来町
生産者 ノーザンファーム
戦 績 12戦8勝
(内中央 10戦6勝)
(内地方交流 2戦2勝)
獲得賞金 418,229,000円
(内中央 318,229,000円)
(内地方交流 100,000,000円)
主な勝鞍 重賞5勝目
H17  ユニコーンステークス(GIII)
H17  ジャパンカップダート(GI)
H17  ジャパンダートダービー(GI) [大井]
H17  ダービーグランプリ(GI) [盛岡]
騎 手 武 豊:2勝目
H15  ゴールドアリュール
調教師 角居 勝彦:初勝利

※戦績・獲得賞金は2006年フェブラリーS(GI)終了時点
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