2024年 重賞レース一覧天皇賞(秋)
函館記念勝ち馬ホウオウビスケッツが隊列を先導した天皇賞(秋)(GⅠ)。大阪杯を制したベラジオオペラ、日本ダービー以来の戴冠を目指すタスティエーラなどが好位を占め、牝馬三冠馬リバティアイランドも早めに上がっていく。昨年の皐月賞馬ソールオリエンス、重賞2連勝中の上がり馬レーベンスティール、昨年2着のジャスティンパレスらは中団から後方に控える策を取った。
1000メートル通過は59秒9。このレベルとしては緩やかといえる流れの中、ドウデュースは後ろから2頭目の位置で折り合う。
「あまり速くないのはわかっていた」と鞍上の武豊騎手。「ただ中途半端なレースはしたくない。前半は無駄な動きをせず最後の末脚に賭けよう。これでダメなら仕方ない」と、パートナーの末脚を信じたうえでの覚悟のポジショニングだ。
勝負は直線へ。粘るホウオウビスケッツを追い詰めようとするのは、内のベラジオオペラ、馬場の真ん中からリバティアイランド、外へと持ち出されたタスティエーラ。だが、その差は縮まらない。そこへ鮮烈なラストスパートで伸びてきたのがドウデュースだった。「物凄い勢い」と武騎手も絶賛する瞬発力で前の馬たちを交わし去り、ホウオウビスケッツも捉え、2着に押し上げたタスティエーラを1馬身4分の1突き放してのゴールだ。
今年はドバイターフが5着、宝塚記念は6着と不本意な成績に終始していたドウデュースだが、これで朝日杯フューチュリティS、日本ダービー、そして昨年の有馬記念に続いて4年連続でのGⅠ制覇。「今日こそはこの馬の能力を発揮させたいと思っていた。本来の走りができた」と武騎手は胸を張る。本来の鋭さを取り戻したドウデュースが“引退まであと2戦”といわれるカウントダウンを、どう突き抜けていくのか。しっかりと見届けたいところである。
(谷川 善久)
着順 | 枠 | 馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手名 | タイム | 着差 | コーナー 通過順位 |
推定上り | 馬体重 (増減) |
調教師名 | 単勝 人気 |
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1 | 7 | ドウデュース | 牡5 | 58.0 | 武 豊 | 1:57.3 |
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32.5 | 504(-4) | 友道 康夫 | 2 | ||
2 | 4 | タスティエーラ | 牡4 | 58.0 | 松山 弘平 | 1:57.5 | 1 1/4 |
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33.4 | 506(+18) | 堀 宣行 | 9 | |
3 | 9 | ホウオウビスケッツ | 牡4 | 58.0 | 岩田 望来 | 1:57.6 | 1/2 |
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34.0 | 502(0) | 奥村 武 | 8 | |
4 | 11 | ジャスティンパレス | 牡5 | 58.0 | 坂井 瑠星 | 1:57.6 | クビ |
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33.0 | 470(-2) | 杉山 晴紀 | 6 | |
5 | 2 | マテンロウスカイ | せん5 | 58.0 | 横山 典弘 | 1:57.6 | クビ |
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33.4 | 476(+2) | 松永 幹夫 | 12 | |
6 | 1 | ベラジオオペラ | 牡4 | 58.0 | 横山 和生 | 1:57.7 | 1/2 |
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33.7 | 514(-4) | 上村 洋行 | 4 | |
7 | 6 | ソールオリエンス | 牡4 | 58.0 | 横山 武史 | 1:57.7 | ハナ |
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33.3 | 468(+8) | 手塚 貴久 | 7 | |
8 | 14 | レーベンスティール | 牡4 | 58.0 | C.ルメール | 1:57.8 | 1/2 |
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33.2 | 480(-4) | 田中 博康 | 3 | |
9 | 3 | ステラヴェローチェ | 牡6 | 58.0 | 佐々木 大輔 | 1:58.0 | 1 1/4 |
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33.5 | 504(-4) | 須貝 尚介 | 13 | |
10 | 15 | ニシノレヴナント | せん4 | 58.0 | 田辺 裕信 | 1:58.0 | アタマ |
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33.0 | 490(0) | 上原 博之 | 15 | |
11 | 5 | ノースブリッジ | 牡6 | 58.0 | 岩田 康誠 | 1:58.0 | クビ |
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33.3 | 500(-2) | 奥村 武 | 10 | |
12 | 8 | キングズパレス | 牡5 | 58.0 | A.シュタルケ | 1:58.0 | ハナ |
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33.6 | 500(+6) | 戸田 博文 | 11 | |
13 | 12 | リバティアイランド | 牝4 | 56.0 | 川田 将雅 | 1:58.1 | 1/2 |
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34.1 | 492(前計不) | 中内田 充正 | 1 | |
14 | 10 |
ダノンベルーガ
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牡5 | 58.0 | C.デムーロ | 1:58.3 | 1 1/4 |
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34.1 | 498(前計不) | 堀 宣行 | 5 | |
15 | 13 | シルトホルン | 牡4 | 58.0 | 大野 拓弥 | 1:58.4 | 1/2 |
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34.6 | 468(+4) | 新開 幸一 | 14 |
ハロンタイム | 12.8 - 11.5 - 11.6 - 12.0 - 12.0 - 11.9 - 11.8 - 11.1 - 11.1 - 11.5 |
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上り | 4F 45.5 - 3F 33.7 |
2コーナー | (*9,13)(1,4)(2,10)12(3,6,8,14)(5,11)7-15 |
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3コーナー | 9,13(1,4,12)(2,10)(3,6,8)(11,14)5,7-15 |
4コーナー | 9,13(1,12)(2,4,10)(3,6,8)(11,14)(5,7)15 |
勝馬 | ドウデュース [牡5・鹿毛] 父:ハーツクライ 母:ダストアンドダイヤモンズ |
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馬主 | 株式会社キーファーズ |
生産地 | 北海道勇払郡安平町 |
生産牧場 | ノーザンファーム |
戦績 | 15戦7勝 (内中央) 12戦7勝 (内海外) 3戦0勝 |
獲得賞金 | 1,272,893,800円 (内中央) 1,250,497,000円 (内海外) 22,396,800円 |
主な勝鞍 | 重賞5勝目 2021年 朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ) 2022年 東京優駿(GⅠ) 2023年 京都記念(GⅡ) 2023年 有馬記念(GⅠ) |
騎手 | 武 豊:15勝目 1989年(春) イナリワン 1989年(秋) スーパークリーク 1990年(春) スーパークリーク 1991年(春) メジロマックイーン 1992年(春) メジロマックイーン 1997年(秋) エアグルーヴ 1999年(春) スペシャルウィーク 1999年(秋) スペシャルウィーク 2006年(春) ディープインパクト 2007年(秋) メイショウサムソン 2008年(秋) ウオッカ 2016年(春) キタサンブラック 2017年(春) キタサンブラック 2017年(秋) キタサンブラック |
調教師 | 友道 康夫:3勝目 2008年(春) アドマイヤジュピタ 2021年(春) ワールドプレミア |