2021年 重賞レース一覧朝日杯フューチュリティステークス
朝日杯フューチュリティS(GⅠ)では重賞ウィナー2頭が人気を分け合った。新潟2歳Sとデイリー杯2歳Sを制したセリフォス、そして札幌2歳S快勝のジオグリフだ。
3番人気に推されたのが、新馬戦とアイビーSを連勝してきたドウデュース。「初めて乗った時に能力を感じた。レースのたびに強くなっているし、状態もいい」と、鞍上・武豊騎手は自信と闘志をみなぎらせてゲートに収まった。
もみじSを悠々逃げ切ったカジュフェイスが1番枠から好スタートを決め、ここでもレースを引っ張る。セリフォスは先団馬群の中、ジオグリフは後ろから2頭目という位置取りとなり、ドウデュースは7、8番手の外につける。
緩みのないラップを刻みながら、コーナーを回り切る15頭。直線ではカジュフェイスめがけて6頭、7頭とスパートを開始し、この争いからいったんはセリフォスが抜け出したかに見えた。そこへ外から並びかけてきたのがドウデュースだ。
「道中スムーズで、待つ余裕があった。それでも簡単には抜かせてくれなかった」と武騎手は振り返るが、馬体を併せてからのドウデュースは、力強さを増したかのような走り。最後はセリフォスに2分の1馬身競り勝って、3連勝でGⅠ制覇を果たしたのだった。
「まだ強くなる予感がする」と武騎手。トップジョッキーの言葉だけに、ドウデュースがさらに飛躍する未来を信じていいのではないだろうか。
その武騎手は、22回目の挑戦にしてようやくの朝日杯フューチュリティS初勝利。祝願成就に笑みがこぼれる。これで現行の平地GⅠ全24戦のうち、23のレースで勝利をマーク。残すはホープフルS、ただひとつだ。果たして前人未到の大記録を打ち立てられるのか。こちらにも注目したいところである。
(谷川 善久)
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 負担重量 | 騎手名 | タイム | 着差 | コーナー通過順位 | 推定上り | 馬体重(増減) | 調教師名 | 単勝人気 |
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1 | 9 | ドウデュース | 牡2 | 55.0 | 武 豊 | 1:33.5 |
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34.5 | 496(-10) | 友道 康夫 | 3 | ||
2 | 4 | セリフォス | 牡2 | 55.0 | C.デムーロ | 1:33.6 | 1/2 |
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34.8 | 486(0) | 中内田 充正 | 1 | |
3 | 7 | ダノンスコーピオン | 牡2 | 55.0 | 松山 弘平 | 1:33.7 | 1/2 |
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34.6 | 458(-4) | 安田 隆行 | 4 | |
4 | 3 | アルナシーム | 牡2 | 55.0 | 池添 謙一 | 1:34.0 | 1 3/4 |
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34.7 | 432(-6) | 橋口 慎介 | 8 | |
5 | 13 | ジオグリフ | 牡2 | 55.0 | C.ルメール | 1:34.0 | ハナ |
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34.5 | 496(+4) | 木村 哲也 | 2 | |
6 | 12 | トウシンマカオ | 牡2 | 55.0 | 戸崎 圭太 | 1:34.0 | ハナ |
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35.4 | 450(-2) | 高柳 瑞樹 | 9 | |
7 | 11 | ドーブネ | 牡2 | 55.0 | 吉田 隼人 | 1:34.5 | 3 |
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35.3 | 480(+12) | 武 幸四郎 | 5 | |
8 | 8 |
プルパレイ
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牡2 | 55.0 | M.デムーロ | 1:34.6 | 1/2 |
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35.9 | 490(+2) | 須貝 尚介 | 6 | |
9 | 14 | トゥードジボン | 牡2 | 55.0 | 藤岡 佑介 | 1:34.7 | 1/2 |
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36.3 | 476(+4) | 四位 洋文 | 13 | |
10 | 10 | スプリットザシー | 牝2 | 54.0 | 和田 竜二 | 1:34.7 | クビ |
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35.5 | 394(+2) | 西村 真幸 | 12 | |
11 | 5 | ヴィアドロローサ | 牡2 | 55.0 | 鮫島 克駿 | 1:35.0 | 1 3/4 |
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35.6 | 446(0) | 加藤 征弘 | 10 | |
12 | 6 | オタルエバー | 牡2 | 55.0 | 幸 英明 | 1:35.0 | クビ |
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36.2 | 456(-6) | 中竹 和也 | 7 | |
13 | 2 | セッカチケーン | 牡2 | 55.0 | 団野 大成 | 1:35.1 | クビ |
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36.1 | 500(-2) | 高柳 瑞樹 | 14 | |
14 | 1 | カジュフェイス | 牡2 | 55.0 | 秋山 真一郎 | 1:35.4 | 1 1/2 |
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37.1 | 484(+8) | 森田 直行 | 11 | |
15 | 15 | シンリミテス | 牡2 | 55.0 | 国分 優作 | 1:37.4 | 大差 |
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37.6 | 480(+2) | 大根田 裕之 | 15 |
ハロンタイム | 12.6 - 10.6 - 11.1 - 11.9 - 12.1 - 11.9 - 11.2 - 12.1 |
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上り | 4F 47.3 - 3F 35.2 |
3コーナー | 1,14(8,12)(2,4,6)(7,9)(5,10)(3,11)13-15 |
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4コーナー | 1,14(8,12)(4,6)(2,9)(7,10,11)3(5,13)-15 |
勝馬 | ドウデュース [牡2・鹿毛] 父:ハーツクライ 母:ダストアンドダイヤモンズ |
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馬主 | 株式会社キーファーズ |
生産地 | 北海道勇払郡安平町 |
生産牧場 | ノーザンファーム |
戦績 | 3戦3勝 |
獲得賞金 | 95,274,000円 |
主な勝鞍 | 重賞初勝利 |
騎手 | 武 豊:初勝利 |
調教師 | 友道 康夫:2勝目 2018年 アドマイヤマーズ |